月島蛍、4歳の妹を連れて【夏合宿】

できた ページ21

(木葉)「…っはぁ、できたっ！！！！」


『ほんと？！』



制作時間、約20分。


マネージャーから色んなゴムとピン、クシとかヘアスプレーをふんだくって


全神経を集中させて作り上げた芸術作品。



真っ白な小さなお花と、紫の中くらいのお花を混ぜ込んで、

編み込みからくるりんぱ、ロープ編みとか全ての技術を集合させたまとめ髪。


金髪だからよく映えていて。

真っ白で清楚なワンピースとも相性抜群。



とんでもない達成感。


(木兎)「木葉すげぇなおい！！」


(赤葦)「これはこれは…木葉さん本当に器用ですね、」


『かわいい？！かわいくなった？』


(白福)「可愛くなったよ〜。」


(雀田)「これ、写真！」



雀田の撮った写真を見て、『ほわぁ〜！』と顔を綻ばせてくれる。


もうその笑顔が見れただけで満足だ俺は。



『ありがとう、あきちゃん！』


(木葉)「あきちゃんか、うわ…破壊力。」



あきちゃん、悪くねぇ。

むしろ良さげだ良さげ。



『きょうおふろやだなぁ。』


(白福)「ん〜？なんで？」


『せっかくかわいくしてもらったもん…。』



ぷく、と頬をふくらませて寂しそうに俯いて。


まじで、まじでまじまじまじ可愛い。



(雀田)「大丈夫、また木葉がやってくれるよ！」


『でもあきちゃんたいへんだから、』


(木葉)「…やる。やるやる。やるよ。」



俺はAちゃんの笑顔には勝てねぇ。

その笑顔を見るためなら、髪でもなんでもドンと来い！

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