たおる ページ19
(田中)「おい日向!ノヤっさん!!もう休憩終わるぞ!!」
(赤葦)「木兎さんそろそろおしまいです。」
その言葉が合図に、ホースの水はせき止められる。
Aちゃんは残念そうだけど、こればっかりは仕方がない。
とりあえずうちの阿呆共は自分で濡れたからだを何とかするとして。
Aちゃんは流石にほっとくと風邪をひいちゃう。
月島はまだかかりそうだし。
仕方ないか、タオル使おう。
(菅原)「Aちゃん、拭いてあげるからおいで?」
怖がらせないようにわざとしゃがんで。
優しい声で問いかけると、少し戸惑った後に駆け寄ってくる。
(菅原)「びちゃびちゃになっちゃったなぁ〜?気持ちかった?」
『うん!』
(菅原)「あ、俺は菅原孝支ね。月島来るまでこれにくるまっときな。」
『ありがとう、すがおにーちゃん!』
天真爛漫な笑顔で、すがおにーちゃんだってよ。
あまりの可愛さに胸がずっきゅんと。
なに、小さい子ってこんな可愛かったっけ。
俺のタオルを大事そうに持ちながら、くるまってんの。
母性…いや父性…?が擽られるよね。
「!!菅原さん、」
『おにーちゃんだ!!』
直ぐに飛びつくAちゃんを受け止めながら「タオル、すみません。」と言ってくる。
「髪まで濡れてるし…。ちょっと、僕まで濡れるからそんなくっつかないで。」
『ふふっ!あのね、こうくんとしょうようとゆーくんとすがおにーちゃんとお話したの!』
「へぇ。随分ご機嫌だね。」
その姿はもう流石兄妹、って感じで。
いいなぁ、なんて思ってみたり。
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(赤葦)「…Aちゃんが濡れてるといたずらっ子感が出て可愛いんですけどね。」
(木葉)「…高校生の野郎共が水浴びしててもな。」
(小見)「…うちの木兎はほんとに高三かよ。」
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雷 - 3歳なの?4歳なの?曖昧なのか? (2022年8月17日 14時) (レス) @page49 id: 1c759860fa (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これからどうやって仲直りするのかドキドキです! 楽しみにしています (2020年8月23日 13時) (レス) id: a187e33be6 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - すごく泣きそうになりました。涙腺よわくなったのかな、、ありがとうございます頑張ってください!! (2020年8月20日 23時) (レス) id: e043872dfc (このIDを非表示/違反報告)
ぽ(プロフ) - 妹ものの作品を月島くんだけじゃなくて及川さんとかで書いていただけるとうれしいです! (2020年8月16日 22時) (レス) id: ecbf6df878 (このIDを非表示/違反報告)
アル - 続きが気になります!更新頑張って下さい!! (2020年8月7日 20時) (レス) id: 14f18f48ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:絢 | 作成日時:2020年5月27日 18時