月島蛍、4歳の妹を連れて【夏合宿】

おみず ページ18

side 菅原


『ひゃー！！つめたーい！』


「あ、ちょ！こら！あぁ〜…。」



お昼ご飯を食べ終わり、Aちゃんの元気はフル満タンに。


外にあるホースの水で遊んでいる馬鹿どもに走って混じりに行ってしまった。


月島のため息が聞こえる。


思わず苦笑してしまった。



(菅原)「うわ〜もうびちゃびちゃだな。」


「ほんとですよ…。着替え取ってこないと。」


(田中)「すげぇ、月島がお兄ちゃんしてる、」



呆れ声で俺らの荷物のある教室に向かっていってしまう。


賢くても、ちょっとお転婆なんだな。



月島兄を困らせた当の本人Aちゃんは

なんの悪びれも無い笑顔で集団と遊んでいた。



(木兎)「なぁなぁ！俺、木兎光太郎っての！」


『こうくん！』


(日向)「あ、俺も！俺、日向翔陽！」


『しょうよう！』


(西谷)「西谷夕だ！！おらもっと水浴びろ！気持ちいぞ！！」


『ゆーくん！』



コミュ力お化けとわちゃわちゃと。



全く、あのドライ且つ冷静で毒舌の

"あの"月島の妹とは思えん。



『すごぉい！！にじだ！』



大きな声で指を指す先には綺麗な虹が。


その虹を見る可愛らしい天使に、

俺の心は撃たれたよね。



『ゆーくんにじもっとつくって！』


(西谷)「任せろ！！」


『けんまくん！にじ！！！』


(孤爪)「そうだね。綺麗。」



仲良くなった人達一人一人に駆け寄って、

虹だよ、と嬉しそうに報告する姿。



みんなその可愛さにそれぞれやられているみたい。



『いぬくんもおみずどーぞ！』



音駒の犬岡くんに控えめにお水をかける姿。


あぁ、可愛いほんっとに可愛い。


てかなにいぬくんって。


可愛いすぎ。

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