どこ? ページ16
月島side
いない、Aがいない。
烏野のラストゲームが終わり、ペナルティが終わって昼休憩。
さっきまで入口近くにいたはずのAがいない。
武田先生に聞いても分からないと。
まだ4歳だ、道がわかっていない。
迷子になっていたらどうしよう。
外は暑い、直射日光の下にずっと居たら、4歳なんて直ぐ熱中症になる。
校内にいたとして、誘拐されるかもしれない。
僕らしくないくらい焦っている。
バタバタと探し回ること5分。
第2体育館を除くと、黒尾さんに肩車をされているAとそれを囲む音駒の人達が居た。
思わず安堵で腰が抜けそうになる。
満面の笑みで肩車をしてもらっている、その可愛さに頬が緩むけれど。
ここは兄として、勝手に外に出ていったAを叱らねば。
「A。」
『あ、おにーちゃんだ!くろお、おろして!』
僕を見つけると向日葵のような笑顔を浮かべ、駆け寄ってくる。
まるでこれから叱られることを予想もしていない様子。
そんなAの前に僕はしゃがみ、肩に手を置いて目を合わせた。
小さい子を叱る時は目線を合わせてって昔っから親に教えられてるから。
「勝手に遠くに行ったら駄目でしょ。凄く心配した。」
(黒尾)「あー、ごめん。俺が連れ出したんだわ。」
(夜久)「そうそう、だからそんな怒んなくても。な?」
「たとえそうだったとしても、ここに来る前に家で確認したよね?離れる時は必ず言うって。違う?」
そう伝えると、少し俯くA。
長い長いAのまつ毛が影を落とした。
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雷 - 3歳なの?4歳なの?曖昧なのか? (2022年8月17日 14時) (レス) @page49 id: 1c759860fa (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これからどうやって仲直りするのかドキドキです! 楽しみにしています (2020年8月23日 13時) (レス) id: a187e33be6 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - すごく泣きそうになりました。涙腺よわくなったのかな、、ありがとうございます頑張ってください!! (2020年8月20日 23時) (レス) id: e043872dfc (このIDを非表示/違反報告)
ぽ(プロフ) - 妹ものの作品を月島くんだけじゃなくて及川さんとかで書いていただけるとうれしいです! (2020年8月16日 22時) (レス) id: ecbf6df878 (このIDを非表示/違反報告)
アル - 続きが気になります!更新頑張って下さい!! (2020年8月7日 20時) (レス) id: 14f18f48ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:絢 | 作成日時:2020年5月27日 18時