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おまじない ページ11

『おにーちゃんがんばってね。おまじないする。』



おまじない、これは僕がAが頑張れって意味で瞼にする接吻のこと。




まぁ4歳だし。


抱っこをすると、優しくそっと瞼に接吻が落とされた。



「ありがとう。じゃあ座っててね。」



床におろし、サポーターをつける。

床に影ができて上を見上げると、黒尾さんがいた。



(黒尾)「ツッキーって何、Aちゃんとその…キスとかするんだ。」


「はぁ。まぁ4歳ですし。」


(黒尾)「ッカァ!いいなぁ!!俺もちびっ子とキスとかしてぇ…。」


(赤葦)「黒尾さんが言うと犯罪臭がしますね。」



そんなことを話しながら、コートに入る。


僕はいきなり木兎さんとマンツーをさせられた。


まぁ僕がブロック1枚で木兎さんに勝てるわけないし。



じゃあ2枚でどうだ、と黒尾さんが入ると木兎さんのスパイクが1本で止まる。



読みと反射神経がある。センスもある。



やっぱり黒尾さんは凄いんだな。



(木兎)「う〜ん…やっぱメガネ君さぁ、読みはいいんだけど、こう〜、弱々しいんだよな!ブロックが!」


(木兎)「腕とかポッキリ折れそうで心配になる。ガっと止めないと!ガっと!!」



カッチーンとくる。

くそ、なんでこんなこと言われないといけないんだ。



「僕まだ若くて発展途上なんですよ、筋力も身長も、まだまだこれからなんで!」



そう返すと、黒尾さんから言われた言葉。

「悠長なこと言ってると、あのちびちゃんにいいとこ全部持ってかれんじゃないの〜?同じポジションだろ、」



…そんなこと、僕が一番分かっている。



うちでドッカーンと1発やってみせるのが、日向。



日向が前衛に居ない時に、無難に何とかやり過ごすのが僕の役目。



それこそ、全力でやるから悔しくなるんだ。


全力でやるから、要らないプライドができるんだ。



いらつくのを抑えて、なんとか笑みを貼り付ける。




「それは仕方ないんじゃないですかねぇ〜、僕と日向じゃ、元の才能が違いますからねぇ〜。」




音駒の1年が来たから僕はもういいだろう。



「じゃあ僕、お役御免ぽいんで失礼します。A、抱っこする?」


『ううん、おにーちゃんあしのやつは?』


「…最悪、サポーター忘れた。ちょっと取ってくるからここでじっとしてて。絶対勝手にどっか行かないでよ。」

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設定タグ:HQ , 月島蛍 ,   
作品ジャンル:アニメ
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- 3歳なの?4歳なの?曖昧なのか? (2022年8月17日 14時) (レス) @page49 id: 1c759860fa (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これからどうやって仲直りするのかドキドキです! 楽しみにしています (2020年8月23日 13時) (レス) id: a187e33be6 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - すごく泣きそうになりました。涙腺よわくなったのかな、、ありがとうございます頑張ってください!! (2020年8月20日 23時) (レス) id: e043872dfc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 妹ものの作品を月島くんだけじゃなくて及川さんとかで書いていただけるとうれしいです! (2020年8月16日 22時) (レス) id: ecbf6df878 (このIDを非表示/違反報告)
アル - 続きが気になります!更新頑張って下さい!! (2020年8月7日 20時) (レス) id: 14f18f48ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年5月27日 18時

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