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体が激しめにゆさゆさと揺らされて、うっすらと目を開けると徹先輩が。
ぼんやりとした頭で壁にかかった時計を見ると、11:16と書いてあって飛び起きた。
「おはようございます…………」
「はい、おはようございます。やっと起きた。ギリギリまで寝かせておこうと思ったんだけどね〜、流石にこれ以上は出かけられないから」
笑いながら言う徹先輩の鍛えられた上裸。
「ムキムキじゃん……」
「やだ、Aのえっち！」
「おもんない……」
「はいはい、ご機嫌ななめなお姫様はお昼ご飯何が食べたい？」
朝の私の機嫌の悪さは徹先輩も周知の事実。
遠慮のえの字も無くなった私の態度を笑って対応してくれる徹先輩は、どこまでも優しい人。
ぼんやりと特に何も考えずに着替えている間、見つけた左薬指の指輪。
小粒のキラキラとした宝石が埋め込まれていて、シンプルかつ美しいデザイン。
なんだこれ……と働かない頭をフル回転しても、思い当たる節はなくて。
トランクからプレゼントとして持ってきた、ちょっと良さげな財布を片手にリビングに向かった。
「先輩〜、これプレゼントです」
「うわ財布じゃん、ありがとう。」
「この前大破したって言ってたんで」
「えめっちゃ触感いいんだけど、凄い嬉しい」
ありがとうと私の頬にキスをする徹先輩の顔をもう一度見つめて、左手を差し出す。
「これなんですか？」
「あ、やっぱ気づいた〜？」
「まぁ座ってよ」と椅子を引かれたので、そこに腰かける。
徹先輩は大層美味しそうなフレンチトーストをプレートに乗せて、それと同時に私の腹の虫は情けなく鳴り響いた。
〈お姫様はさ、俺と結婚する気にならない？〉
フレンチトーストを口に運ぼうとした、その時に流暢な英語で言われたものだから、口は開けっ放し。
間抜け面で驚いていると、徹先輩に吹き出された。
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ワッフル☆ - 今までにないような及川さんの小説で見ていてとても温かい気持ちになりました！ (12月11日 20時) (
レス) @page34 id: 8ecee0a599 (このIDを非表示/違反報告)
美園(プロフ) - うぁ…好きです…好みすぎるお話でした… (2022年7月8日 18時) (レス) @page33 id: 04f1c58536 (このIDを非表示/違反報告)
しし - 素敵…色んな所をたらいまわしにされるRPGのようでとても楽しいお話でした…完結おめでとうございます。 (2020年10月16日 10時) (レス) id: 0787e6d0b1 (このIDを非表示/違反報告)
絢(プロフ) - 心温まるなんて光栄です(歓喜)私の中の及川さんの恋愛的なイメージがヘタレっぽいので、そのように動かして頂きました(笑) (2020年8月24日 21時) (レス) id: 2021c6a537 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - みんなの性格をすごくよくわかってらっしゃって、とても素晴らしいおはなしでした、、、！！！及川さんの少しヘタレな部分もあったりして思わず「クスッ」と笑ってしまう心温まる小説でした！完結おめでとうございます！ (2020年8月24日 17時) (レス) id: fbb3dcafb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絢 | 作成日時：2020年8月11日 16時
