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「え、なんで？」
優來のことを私から受け取り、立ち上がってあやしている京治を見て、私が前々から思っていたことを呟く。
寝室が別れれば、壁一枚の薄さといえど、京治の睡眠を妨げる夜泣きは大分マシになるだろう。
とにかく、京治の邪魔をしなければなんだっていいの。
「……寝室は、絶対別にしないよ」
言ったっきり黙りな私の前にしゃがんで、優來に見せる笑顔とは別の、落ち着く微笑みで京治は私に告げる。
私がどうして、と口を開く前に京治がまた口を開いて。
「優來は、俺とAさんの子供。だから任せっきりにはできないな」
にっこりと笑いながら言う京治は、「でも」と付け足して、「俺ほんっとに疲れてる時は夜泣きしてても気づかないかも……」と苦笑いをした。
……どうして京治はそんなに優しいの。
仕事をしてた私は自分の邪魔をされることが何よりのストレスだった、だから京治にストレスを感じて欲しくないのに。
自分の受け持つ仕事ですら大変なはず、それなのにどうして私と優來にまで気遣いができる余裕があるのか。
わからない。
グルグルと頭の中でそっと考えていると、京治はいつの間にか再び眠りについた優來をベビーベットに寝かせて私のことを抱きしめて。
何度かキスをしたあと、「優來はAさんと俺の子だよ」と言い聞かせるように唱えた。
「……でも」
「でもじゃないよ」
言い留まる私を見て、京治はまた笑って。
「Aさんばっかりに優來のこと任せてたら、Aさんだけママになっちゃう。俺だってパパになりたいんだけど」
おどけるように言った京治の目は真剣で。
なんだかその京治の姿と発言が、私の胸にストンと落ちた。
パパとママ、か。
まだまだ半人前の私たちだからこそ、優來を二人で育てないといけないのかもしれない。
変に納得させられたのが悔しくて、なんだか苦虫を噛み潰したような顔をする私に京治は吹き出す。
その後そっと、「愛してる、ママ」と私の頬を撫でたから、「私も」と私も京治の頬をつねった。
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絢 - 蒼さん» いつもありがとうございます。一話目の件なのですが、確認したところ蒼さんの言う通り非公開になっていました…。こちらの不手際です…すみません。 (2021年6月15日 8時) (
レス) id: 0871b431d8 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - このお話面白くて大好きです…！！その、質問なのですが1話目の始まりってこれであっているのでしょうか、、�気�未公開になっているような気がして…間違ってたらごめんなさい。 (2021年6月14日 17時) (レス) id: 28b65fe11b (このIDを非表示/違反報告)
絢(プロフ) - ことりさん» いつも応援ありがとうございます。私も2匹の大怪獣を育てていますので、日々奮闘する毎日です(笑)そんな子育てのちょっと笑えたり、どうしても辛かったり、そんなリアルをお届けしたいと考えています。お互い世知辛い世の中ですが、頑張りましょう…！ (2021年2月18日 7時) (レス) id: 2021c6a537 (このIDを非表示/違反報告)
ことり(プロフ) - こういうの待ってました…！！私も子育てに奮闘しながら合間に夢小説に癒されている毎日なので…笑 お相手が推しで子育て物だなんて多分読んでる途中に泣く気がします。笑 ツッキーの妹からずっと応援しています！これからも楽しみにしています。 (2021年2月17日 8時) (レス) id: 676d79dd2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絢 | 作成日時：2021年2月17日 7時
