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「今は？」
『……へ？』
「だから、今はその彼氏はどうなったのって聞いてるの」
『あ。別れたよ。目指してる大学が違ったし、それにお互い受験勉強に集中しなきゃだったから』
この理由もあながち間違いではないので、嘘はついていないから大丈夫だとAは自分に言い聞かせた。
「受験勉強……へぇ、意外だね。スポーツ推薦は受けなかったの？」
高校最後の試合では県予選止まりだったものの、Aは高校在学中に一年生の頃からスタメン入りを果たしており、全国への出場経験も何度かある。
かの有名な影山飛雄選手の妹という事実に加え、兄妹そろって端正なルックスを兼ね備えていたことから知名度も低くなく、そして期待を裏切らないだけの実力も兼ね備えていた。
そのため、月島としては大学側からスカウトの声がかかるだろうと思っていたし、そうでなくとも自分から推薦を申請することだって出来ただろうにとやや驚いていた。
『あれ、言ってなかったっけ？ 私、バレーボールは高校までって決めてたんだよ。だから大学は普通に勉強して一般で受けたの』
「…………」
絶句。月島は驚愕した。
「……なんで？ ポジションがウィングスパイカーじゃなかったから？」
『う〜ん……。もちろんスパイカーになれなかった事に対して思うところが全くなかったわけじゃないよ？ 私だってスパイクもブロックもサーブもトスもやってみたかったし、コート上で誰よりも一番ボールに触れてたかったもん。でも、私がここでプレイヤーとして区切りをつけようと思ったのは、そういう理由からじゃない。他にもっとやりたい事が出来たからだよ』
「あの兄同様バレー馬鹿な君がバレー以上にやりたいこと？」
「そんなものあるの？」とでも言いたげな月島に、Aはニヤリと白い歯を見せた。
『私がバレーから離れる事は多分一生ないよ。関わり方が変わるだけ。プレイヤーじゃなく、別の角度から証明したいと思ったの。バレーボールの面白さを』
その目標を達成させるべく、将来の可能性を広げるために志望校のレベルを上げて死に物狂いで勉強したのだ。
こんな進路を選んだのも、元を辿れば今眼前に居るこの男のせいである。
彼がバレーボールにハマった瞬間。あの時に感じた興奮と感動が、今のAを作り上げたと言っても過言ではないのだから。
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ゆな - 更新楽しみにしてます！ (5月7日 21時) (
レス) id: cb4c8a46ee (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - ふゆねこさん» そう言っていただけて嬉しいです😭GW付近からまた更新再開目指して頑張りますね！ (4月20日 20時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます、嬉しいです！！ (4月20日 20時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - ぽにさん» わぁ、わあぁ、、嬉し過ぎてちいかわ構文出てきちゃいました😭 またぼちぼち更新していきますので、是非また見に来てください☺️ (4月20日 20時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆねこ(プロフ) - この小説ほんと大好きです！マイペースに続き待ってます！ (4月1日 22時) (レス) @page18 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年2月29日 22時
