13:好きみたい。 ページ13
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休みが出来た休日。
特にすることもなかった為、
日帰りだけど実家に帰ってきた私。
なんとなく開けたクローゼットの中に、
懐かしいアルバムたちがあった。
「懐かしいね、」
『あ、うん、』
ちょうど4歳頃のアルバムを開いていれば、私と雄馬と真礼ちゃんの3人でうつってる写真があって。
懐かしいなぁと眺めていれば
後ろからお母さんに声をかけられた。
「こん時のA可愛かったわよね、」
『みんな可愛いけど?』
「それはそうなんだけどさ、」
「ことある事に2人のこと大好き〜って言って。」
「特に雄馬くん」
『えっ、?』
「今は?どう?」
と、お母さんは冗談交じりで言った。
『友達としてはね、』
ピーピーピー
そう私が言った瞬間キッチンの方から
聞こえてきたレンシレンジの音。
「あ、終わったわ」
そう言い残して、お母さんはこの場を離れた。
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『(そっか…)』
クローゼットの前に座りながら、
続きのページをめくって。
あ、そういや。
小学生の頃、友達から雄馬のこと好きなの?
って、聞かれたことあったっけ。
『(そうだったな…)』
きっと記憶にはないであろう子供の時のことでも、
なんだか恥ずかしい。
いや、でも雄馬の記憶にはないだろうな。
私も実際言われて思い出すまで分かんなかったし。
今でもちょっと覚えてるその頃の感覚。
なんか、今の私と同じな感じ。
雄馬のこと好きみたいな。
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みー(プロフ) - はじめまして!私は内田兄弟のファンなのですが、ここまで2人に近い作品はあまりなくて、続きを読みたいなと思ってます!1年前には投稿を辞めておられますが、もし可能であれば続きの作成をお願いしたいです! (2022年10月9日 16時) (レス) id: 0b2539d07f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Yuuken | 作成日時:2021年9月23日 18時