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吸血鬼のジョオウ ページ5

目を覚ますと、ふかふかのベットの上に寝かされていた
上半身を起こし、辺りを見回す

私がいるのは、『柊家』にも劣らないほど、絢爛豪華な場所だった

「あ、やっと起きた?」

声が聞こえたほうへと視線を移す
するとそこには、一人の、見上げるほど大柄な男が立っていた

赤い髪に、清潔感のある好青年然とした整った顔立ち

瞳はあの男と同じように、真っ赤だ
やはり彼も吸血鬼なのだろう

「えっと……、とりあえず、自己紹介したほうが良いかな?僕はクローリー・ユースフォード、よろしくね」

「……君も、私を殺さないの?」

「殺しちゃったら、後でフェリド君が怖いからね」

フェリド、先ほど出会った銀髪の男だ

そういえば、ここは何処なのだろうか
フェリドに気絶させられて、ここに連れてこられたはずなのだが……

「ここは何処?」

クローリーに聞く
だが、彼が答える前に、違う人物が答えた

「僕の屋敷だよ」

フェリドだ
彼はいけ好かない笑みを浮かべながら、部屋に入ってきた

「気分はどう?」

「君の顔を見たら一気に気分が悪くなったよ」

「あは、酷いなぁ」

私が辛辣な言葉を投げかけても、彼は笑みを絶やさない
襲う気配もない

なら一体、私は何故わざわざここに連れてこられたのだろう

「早速で悪いけど、君をクルルのところに連れて行かないといけないんだよねぇ〜」

「クルル?」

「日本の吸血鬼を統べる、女王様さ。さぁ、行こうか」

にっこり微笑み、彼は言う
着いて行きたくはないが、今はそうする以外選択肢がない

私は渋々、ベットから出る

そんな私に、クローリーが同情の眼差しを向ける
見てるだけじゃなく、助けてほしいのだけど

……吸血鬼に助けを乞うのも、可笑しな話か

そして私たちは、フェリドの屋敷を後にした

02→←鬼とヨクボウ



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ルカ - 吸血鬼側の夢主大好きです。これからも更新頑張ってください! (2017年10月29日 12時) (レス) id: fafbd1fba3 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - 山田花子モドキさん» ありがとうございます!そう言ってくださると嬉しいです。更新頑張ります!! (2017年8月25日 23時) (レス) id: 0767b2f3df (このIDを非表示/違反報告)
山田花子モドキ - 更新頑張ってください!!こういう作品あまりないので、とっても面白いです!! (2017年8月25日 18時) (レス) id: 11c8cc3cad (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - こけしさん» こちらこそ、ありがとうございます。 (2017年7月28日 23時) (レス) id: 0767b2f3df (このIDを非表示/違反報告)
こけし(プロフ) - ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ星を百個あげたいっ!!ありがとうございますうううううう← (2017年7月26日 0時) (レス) id: 7f4d6f5010 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちもち | 作成日時:2017年1月14日 20時

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