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グレンの胸に、ミカエラ君の剣が刺さった
心臓の位置、致命傷だ

そこで、新手の人間が叫んだ

「てめぇ……グレンに何してんだああああ‼!」

黒髪の少年が、ミカエラ君の方へと遅いかかる
その動きは、遅い

彼程度ならば、私が手を下す程ではないだろう

「また新手の人間か、もう鬱陶し……」

そこで、彼の目が大きく見開かれる
そして何か言おうとしたが、その前に彼の体に、刀が突き刺さった

「死ね、吸血……」

そこで、黒髪の少年も何かに気づく
目を見開き、素っ頓狂な声を上げた

「……え?」

「ゆ、優ちゃん……?」

黒髪の少年が、先ほど言っていた優ちゃんのことらしい

感動の再会だね
ミカエラくんも珍しく表情を崩している

だが、グレンが言う

「何してる‼早くその吸血鬼に呪詛を入れて殺せ‼優‼」

彼はミカエラくんの剣を呪術符で掴む
あれだと簡単には抜けないだろう

ミカエラくんが焦りの表情を浮かべる

「はっ、俺の勝ちだヴァンパイア‼」

グレンが刀を振るう
だが、間一髪のところでミカエラくんは攻撃を避けた

優ちゃんはまだ放心しているようで、ミカエラくんを見つめている

「……あいつは」

だがそこで、グレンが思い切り彼を殴る

当たり前だろう
彼のせいで、吸血鬼の貴族を殺し損ねたのだから

「ふざけんな‼てめぇなんで殺さなかった‼」

だが、そこで彼はガクリと手を地面に着く
先ほどの致命傷が響いているのだろう

そこで、フェリドが言う

「あは、あれ百夜優一郎くんでしょー?いやー、まさかの運命の再会、涙が出ちゃいそう〜」

本当にフェリドは人を煽るのが上手い
当人ではないが、普通に苛ついた

フェリドが続ける

「で……どうするんです?たぶん優ちゃん、人間どもに利用されてますよ?」

人間どもに利用?
つまり彼は、何かの被験体の一人なのだろうか

あそこは怖いところだからなぁ

「……当然、救う」

そう答えたミカエラくんの瞳は、怒りに燃えていた

03→←敵のエングン



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ルカ - 吸血鬼側の夢主大好きです。これからも更新頑張ってください! (2017年10月29日 12時) (レス) id: fafbd1fba3 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - 山田花子モドキさん» ありがとうございます!そう言ってくださると嬉しいです。更新頑張ります!! (2017年8月25日 23時) (レス) id: 0767b2f3df (このIDを非表示/違反報告)
山田花子モドキ - 更新頑張ってください!!こういう作品あまりないので、とっても面白いです!! (2017年8月25日 18時) (レス) id: 11c8cc3cad (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - こけしさん» こちらこそ、ありがとうございます。 (2017年7月28日 23時) (レス) id: 0767b2f3df (このIDを非表示/違反報告)
こけし(プロフ) - ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ星を百個あげたいっ!!ありがとうございますうううううう← (2017年7月26日 0時) (レス) id: 7f4d6f5010 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちもち | 作成日時:2017年1月14日 20時

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