陽だまりの家族 part2 (ページ6)

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まだ半目な空を抱きかかえ、
俺達は車を降りた。

目の前には青い海が広がっている。

翔「ここって・・」

雅紀「ここ、今日は貸しきりましたっ♪」

相葉ちゃんがあの日と同じ笑顔でそう言った。

雅紀「やっぱ俺達の海と言ったら、ここでしょ」

そんなこと言いながら優しく微笑むから、
ちょっとじんわりきた。

栞「すごー!海だー!」

栞がいつものような屈託のない笑顔を浮かべた。

翔「栞、ここはね」

「ん?」って顔を向ける栞。

翔「しょーちゃん達の思い出の場所なんだ。」

栞「おもいで?」

首をかしげる。

翔「そう。大切な場所なの。」

そう言ったら、栞は「ふーん」って。
まだピンと来ないか。笑

空「しょーちゃ・・」

俺の腕の中で半寝だった空も
ようやく目を覚ましたようで。

空「おろして?」

空を解放してやると、
栞と勢いよく海に向かって走っていった。

翔「あ、ちょっと!
　まずは水着着なきゃだめ!」

そう叫んだけど、時は遅し。

2人とも全身に塩水を浴びた。

栞「きゃーつめたいっ!」

なんてはしゃいでる。

和也「あーあ。もうビチョビチョじゃん。笑」

翔「ま、いっか。着替えたくさん持ってきたし。」

ため息をもらしながらそう言った。

雅紀「あんまり深くいっちゃダメだよー!」

相葉ちゃんが2人に向かって思い切り叫ぶと、
空と栞はにっと無邪気に笑ってピースを返した。

俺のため息が
自然と笑顔に変わった。