陽だまりの家族 part2 (ページ1)

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旅行ページ1

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空「りょこお?」

空が首を傾げながらそう言った。

翔「そう。旅行。
　みんなでお泊りするの。」

栞「お家じゃないの?」

今度は栞が首を傾げた。

・

2人は少し考えるように黙ってから、
顔を見合わせ、ニコっと微笑んだ。

「いくー!!!!」

寝室が一気に騒がしくなった。

翔「こらこらうるさい。
　みんな起きちゃうでしょ!」

そんな俺の注意も虚しく、
どんどんヒートアップする2人。

空「ねぇ、どこ行くの?!」
栞「ねぇ、いつ行くの?!」

色違いのパジャマが
どんどん俺に迫ってくる。

翔「ちょっと、そんな一気に言われてもわかんない。
　 1人ずつ!」

空「じゃあまず空から言います!」
栞「どうぞ!」

なんか一種のコントみたい。笑
でもこの光景が結構微笑ましかったり・・

空「いつ行くのですか?」

まだ2歳前。
話す時は一生懸命。

翔「来週です。」

それがまた可愛い。

栞「どこに行くのですか?」

あれ、なんか質問がさっきと逆転しないか?笑

翔「千葉です。

　千葉の海に行きます!」

「うみー♪
　やったぁ!!」

2人は嬉しそうにベットの上をぴょんぴょんと
飛び跳ねた。

空「ねぇ、しー!
　海だよ!海だよ!」

栞「ねぇ、そら!
　海だって!」

2人とも大興奮。

翔「こーらー!
　静かにしないと海に連れていきませんっ!」

でも、俺がこう言ったら
2人はさっと静かになった。

空「だめだよ、しー。
　静かにしないと海いけなくなっちゃう!」

栞「そらも、静かにしなきゃだめよ!」

そんなことを言いながら布団にもぐる空と栞。

翔「よし、2人ともいい子だから
　海に連れていってあげましょー!」

俺がそう言うと、
2人は布団の中でハイタッチを交わした。