家族 ページ3
「にしても…この力…鬼?でもそんな気配…」
鬼?何いってんのこの人
「…漫画の見すぎじゃない…?」
「漫画?」
やばい。そこからか。そこからなのか…!
くぅっと堪えていると男の子の方が
「君誰」
と聞いてくる
「え、…えぇぇぇ…そっ…えぇぇぇぇ」
言葉を選んでいると
「はやくこたえて」
「うん。さっきから辛辣すぎない?泣くよ?私」
「うるさい」
どんどん苛立っていく様子の男の子に女の子二人が慌てる
「んーなんか…人間のなり損ない?みたいな?」
この世界の人間からしたらそうよね?
そう思い答えるも無言
ええ…
「あの…なんか…すいません…あの…ほんと…もう来ないんで…」
クルッと向きを変え、何処かへいこうとするとすごい勢いで首に糸?が巻き付く
「うぉ!な、な、な、な、なに!!!え、何?!」
「うるさい…」
あれ、私さっきからうるさいとしか言われてなくね?
「いやでもこれは…ッ!騒いでも仕方ないかと…!」
何する気だこれ。何する気だこれ!!
「はぁ…もういいや。このまま殺されるか、僕の家族になるか、どっちがいい?」
「え。何それ二択?」
唐突すぎんだろぉぉ
「あー…その話は今度…」
「だめに決まってるでしょ」
「やー…でもね?私そんなに家族に良い思い出ないからなぁ」
「じゃあ死ぬ?」
「まてまてまて」
なんだこの会話物騒過ぎるだろ泣くよ?
えー…ちょ…生まれて12年でこれぇぇ?
死ぬの?私の人生12年?織田信長もびっくりよ?
「ちょ、まってまって。というかさ君達は誰?」
いまさら過ぎるでしょその質問とか言っちゃだめ。今は話を逸らさなければ
「鬼。十二鬼月。こっちは姉さん」
「鬼?十二鬼月?え…?何いってんの君…
というかお姉さんをそんな…縛り上げちゃダメでしょ…」
「十二鬼月はともかく鬼も知らないの?ほんと無知だね」
「いやぁこれでも3歳に家追い出されたからねぇ」
我ながら山しかない人生だった
「というかほんとお姉さん、血出てるよ?大丈夫?」
「姉さんは悪いことしたから死ぬべきなんだよ」
…え?
め、メンヘラですか?
え?姉にもメンヘラ発揮ですか?
マジで?
「い、いやいやいやでも殺すのは…ねえ?誰にでも間違いはあるって」
「僕の家族のことに口出しするってことは僕の家族になるってこと?」
「え、そういう話になっちゃう?」
いやぁでもなぁこの人と家族になったら何されるかわかんないからなぁ
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作者名:へアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時:2019年12月10日 14時