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prologue７ ページ7
優しい5人、
どこかで狂ってしまった2人、
その原因となった少女。
平和に見えて、本当はどうしようもなく捻れてしまった8人。
そこから今日、全ての元凶である少女がいなくなる。
「寂しくなったら連絡してね」
「ありがとうございます、ジンさん」
「元気でね」
「はい、ナムジュンさんもお元気で」
ジンさんとナムジュンさんは儚い笑顔で見送ってくれた。
ホソクさんとジミンさんは薄く涙を溜めている。
そして、ユンギさんとジョングクさん、テヒョンさんは何も言わなかった。
7人に手を振り、ガラガラとスーツケースを転がして、長くお世話になったこの宿舎を後にする。
「いやぁ、仕事見つかってよかった〜」
気を紛らわせるように呑気そうに言ってみた。
今度は住み込みではなく通い、それも午前だけの家政婦だ。
収入はもちろん大幅に落ちてしまうけれど、大スター防弾少年団の元で働かせてもらっていたときの莫大なお給料は散財せずほとんど貯金していたから、暫くは大丈夫だ。
「これから、穏やかな日が待っているかな」
私は気持ちを入れ替えるように、早足で歩く。
絶望はまだ終わらないことを知らぬまま。
「prologue」 完
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作者名：kiina | 作成日時：2019年1月20日 18時
