監督生を自由にしたい。【リニューアル!】 (ページ2)

今日:3 hit、昨日:13 hit、合計:5,080 hit

ぶかつどう。ページ2

A side

わたしは、放課後の部活に行くために
ユニフォームに着替えてるところだった。

わたし専用に作られたユニフォームに着替えた後、
“きずな”を持ってデュースの元へ向かう。
“きずな”は、伴走者とランナーを繋ぐ紐のこと。
これを持つことにより、二人三脚でゴールへと向かうのだ。

『えっと、デュースは、……………どこだろ…』

辺りがガヤガヤしてるから、誰がどこにいるのかの把握がしにくい………。
こんなに賑わってる(⁇)うるさい(⁇)と、

ﾃﾞｭｰｽ｢A!! ここだー!｣

息を荒くして、デュースが走って私のところに来た。
向こうも探すのに苦労してそうだな。
陸上部はまぁまぁ人気がるので、
年々生徒数が多そうな雰囲気がある。

ﾃﾞｭｰｽ｢今日は僕が伴走者だな。いつの通り、ゆっくり走ろう｣

デュースは優しい。バフ○リン並みに優しい。
わたしが諸事情で体調を悪くしても、
わざわざオンボロ寮に来て、
必要なものを揃えてくれるほどなのだから。

デュースのお母様、
彼を産んでくれてありがとうございます(誠実)。

『じゃあ、自主練、行こ?』

ﾃﾞｭｰｽ｢っ、そうだな!｣

つい一年前、不良だということをデュース自身が打ち明けた時、
デュースに改めて視覚章×だと話して、正直怖かった。
話して、離れてく人が普通だから。

でも、あの時、

ｰｰｰｰｰ｢じゃあ、
僕は監督生が危険に巻き込まれないように守ってやる!｣ｰｰｰｰｰ

って言って、それ以来有言実行してる。

嬉しくて、たまににやけちゃって。