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高笑いする転弧は両手を腰に当て、小さな身体を目いっぱいにのけ反らせている。
それから挑発的に片方の口角を持ち上げると、「どんぐりの背比べ、お疲れ様」と見下げているのか見上げているのか分からないくらいに胸を反らして勝利宣言を決めた。
ギリリと歯を喰いしばる啓悟。
握る拳に思わず力がこもる廻。
地面を涙ながらに叩く仁。
そして、そんな様子をはわわと眺める目良とA。
＿＿＿実は転弧がA命名だと思い込んでいるその名前が、転弧に名づけを頼まれたその日のうちにAから目良へ丸投げされた産物だとは、言うに言えない空気だった。
目良からAへ、「この惨状、どうしましょう？」のアイコンタクト。
それに対し、Aは極めて真剣な表情で首を横に振ることで応答した。
『迂闊に動くな』の意である。
人知れず冷や汗を流す二人は、どうしてこんなことになってしまったのだろうと過去に想いを馳せていた。
転弧に名前をねだられた時、Aはただ、良かれと思ってその頼みを目良へ横流しにしたのだ。
この先長い間付き合っていくことになるであろう転弧の大切なヒーローネームを決めるのは、自分にはやや荷が重いような気がしたのだ。
なにせ、Aのセンスが秀でているのは学問や戦闘という限られた分野においての話で、対人センスもユーモアセンスもオシャレに関する感覚さえ鈍い自分には、ネーミングセンスだってないだろうという自覚があったのだ。
そもそもアズールという名前だって、「ヒーローネームは自分で好きなものを考えなさい」という上からの指示に従い、深く考えずに自分が公安に拾われた日付をヒーロー名として名乗っていたところ、「あれではまるで囚人番号だ」と一部から苦情の声が上がり、見かねた目良が名付けてくれたものだった。
そんな経緯もあったため、転弧の名づけも当たり前のように目良に頼んだAに落ち度はきっとない。
ただ、その真実を言うタイミングを何度も逃し続けているだけなのだ。
だってまさか、転弧があんなにも喜ぶなどとは考えもしていなかったし、事あるごとに自慢するようになるとは思いもしていなかったのだ。
＿＿＿
「どんぐりの背比べ〜」は中の人繋がりでぶち込みたくなったセリフです。
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メケメケ(プロフ) - まめさん» まめさんお待たせしました〜！また読みにきてくれてありがとうございます！！😭 (5月5日 15時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 更新待ってましたーーー！！！まじ一生愛ついてきます。 (5月5日 9時) (レス) @page39 id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - STELLAさん» ひーーん嬉しいです！😭更新頑張ります〜！！ (5月4日 21時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
STELLA(プロフ) - 更新待ってました!これからも頑張ってください!毎日楽しみにしています! (5月2日 19時) (レス) @page48 id: b056f6d001 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - くじらさん» くじらさんありがとうございます！！GW突入しましたので、また更新張り切っていきますね！！！🔥🔥🔥 (4月27日 9時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年1月27日 16時
