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子供たちの頭上、そこに巨大な雲が出現する。
降り注ぐ瓦礫を弾き飛ばし、分厚い雲が盾となって彼らの身を守っている。
「ショータ！ お前も早く雲の下に＿＿＿！」
「白雲！ 上ッ！！ 避けろ白雲ッッ！！」
周囲の人間を守る事ばかりに意識を奪われていた勇敢なヒーローは、自分を保護することにまで思考を割く余裕を持っていなかった。
前方から必死の形相で駆け寄ってくる親友を見て、ふと空を見上げてみる。
しかし視界いっぱいに広がる瓦礫が邪魔をして、空はもうどこにも見当たらなかった。
一度に出せる雲の量には限度がある。
余力はもうない。
子供たちの上から雲を消し去る事など出来るはずもない。
何より、もう何もかもが間に合わない。
それを分かっていてこちらに手を伸ばす友を視界の端に捉えながら、お前は来るなと心で呟く。
お前は生きて、子供たちを守らなきゃいけないんだからと。
迫り来る恐怖に反射できつく目を閉じた時、その直後に上から降り注ぐはずだった衝撃を、朧は何故か真横からその身に受けていた。
「んぎょえええええええええッッッ！！！」
とてつもない風圧に顔の皮膚をびらびらと揺らしながら、朧は何故か飛んでいた。
死ぬ。この勢いは死ぬ。
死を悟ったばかりではあったけれど、想定外の角度からやってきちゃった別種の死に、「ああああああ」と絶叫しながら低空飛行を続けている。
と、不意に身体をギュッと何かに包まれる感覚がした。
「あああああああ……ん、あ、あれ……？」
到底瓦礫とは思えない柔らかくてモフモフな感触。
ぶつかってきた瞬間は激痛だったが、その乱暴さが段々と薄れていく。
ビュンビュンと猛スピードで通り過ぎていく景色が、ばさりと青で塞がれた。
頭までモフモフな何かに包まれたのだと気づいた直後、再び感じた重たい衝撃と、何やら地面をものすごい強さでギャリギャリと削り取っているかのような破壊音。
次第にスピードは弱まって、ピタリとその動きが止まった時、朧の視界から再び青が離れていった。
「え……俺、もしかして生きてる……？」
『生きてると思う。でも酷い打撲と脳震盪が生じた可能性は否めない』
朧を姫抱きにして立つ蒼翼のヒーローが、突撃の勢いを殺すために突っ張った両足を地面に突き刺したままの状態で『ごめんね』と狐面を斜めに傾け謝罪した。
＿＿＿
今日は八話くらい更新しました。
私の戦闘力は53万です。
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メケメケ(プロフ) - まめさん» まめさんお待たせしました〜！また読みにきてくれてありがとうございます！！😭 (5月5日 15時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 更新待ってましたーーー！！！まじ一生愛ついてきます。 (5月5日 9時) (レス) @page39 id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - STELLAさん» ひーーん嬉しいです！😭更新頑張ります〜！！ (5月4日 21時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
STELLA(プロフ) - 更新待ってました!これからも頑張ってください!毎日楽しみにしています! (5月2日 19時) (レス) @page48 id: b056f6d001 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - くじらさん» くじらさんありがとうございます！！GW突入しましたので、また更新張り切っていきますね！！！🔥🔥🔥 (4月27日 9時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年1月27日 16時
