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園児と朧を乗せた雲に背を向け、先頭に立って右左を確認する消太に、笑顔の朧が声をかける。
「ショータはよく気が付くなぁ」
「お前が雑なんだ」
「子供の世話する仕事とか向いてるかもな。保育士さんとか学校の先生とか」
頭や背にわらわらと園児を乗っけながらそんなことを言う朧に、「それはお前の方だろ」と呆れて返す。
「俺は子供に好かれるタチじゃない」
好かれているのは、どう見たって朧の方だ。
子供という生き物は皆臆病で怖がりで、だからこそ自分のような陰気臭く口数の少ない男よりも、朧のような溌溂とした優しい男を好むものなのだ。
そんな事を考えていると、そう言えば例外が一人いたなと消太は不意に思い出した。
瑠璃川A。
あの子だけは出会った時からやたらと肝が据わっていて、怯える様子など微塵もなかった。
今となっては、そんな彼女の弱さを消太は少しだけ知っているけれど。
「ばいばいラウド〜！」
「ばいば〜い！」
園児たちの散歩コースと消太たちのパトロールコースの分かれ道で、雲から下りた子供たちがキャッキャと嬉しそうにこちらに両手を振っている。
雲に乗って運ばれるという貴重な経験がどうやら相当楽しかったようだ。
「おう！ またな〜！」と手を振り返す朧の隣で、再び向こうの保育士にペコリと頭を下げていると、「イレイザーヘッド！」と名前を呼ばれた。
顔を上げると、園児たちが満面の笑みでこちらを見ている。
「イレーザーヘッドもまたね！」
「また遊んでね！」
無邪気な呼びかけに思わずふっと口角を上げながら、片手を小さく振り返した。
隣で「ほらな！ お前も好かれてる」と親友が消太以上に嬉しそうな顔をしていた。
「ショータはさぁ、色々気が付くから逆に考え過ぎるんだよなぁ。そんで、自分で先回りして無理だって思い込んじまう」
再び二人に戻ったパトロール道中、雲の上で胡坐をかいて座る朧が腕を組みながらふと口にした。
指摘された内容に心当たりがあり過ぎる消太が何も言い返せず押し黙っていると、「けど！」と朧が力強くこちらを見た。
「その気になればお前は何だってできると思うぜ」
「何だってって……保育士さんとか先生とか？」
「そーそー、そういうやつも全部な」
「適当言うなよ」
「マジだって！」
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メケメケ(プロフ) - まめさん» まめさんお待たせしました〜！また読みにきてくれてありがとうございます！！😭 (5月5日 15時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 更新待ってましたーーー！！！まじ一生愛ついてきます。 (5月5日 9時) (レス) @page39 id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - STELLAさん» ひーーん嬉しいです！😭更新頑張ります〜！！ (5月4日 21時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
STELLA(プロフ) - 更新待ってました!これからも頑張ってください!毎日楽しみにしています! (5月2日 19時) (レス) @page48 id: b056f6d001 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - くじらさん» くじらさんありがとうございます！！GW突入しましたので、また更新張り切っていきますね！！！🔥🔥🔥 (4月27日 9時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年1月27日 16時
