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もうもうと立ち込める土煙から距離を取るA。
大きく窪み、地形の変わった大地の中心。
そこで地に伏していた身体がのそりと起き上がる。
『……もしかして、人間じゃないの？』
手応えはあった。
腰骨は確実に折った感覚があり、内臓の損傷も免れなかったはず。
そして、極めつけは最後の一撃だ。
あれを受けて全くの無傷なわけがない。
というか、死んでいないのが不思議である。
恐らくまた何かしらの個性を使用したのだろう。
あれほど多様な個性を持っている人間が今さらショック吸収や硬化系統の個性を有していたところでもう驚きはしないけれど、あまり手数が多いのも厄介なものだと、自分自身を棚上げしながらAは内心舌を巻いた。
「それは私の台詞だろう。お前は本当に人間か？」
ローブに付いた泥をはたき、無機質ながらも忌々しそうな声が言う。
『周りからは人間一年生だってよく言われる』
「……。名は何という」
こちらの発言はスルーし、自分の聞きたい事だけ問いかけてくる敵を会話のキャッチボールが下手クソな奴だと認識しながら、『アズール』と返答する。
学べ。会話とはこういうものだ。
「それは既に知っている。本当の名は何だ」
『教える気はないし、人に名を尋ねる時はまず自分から名乗るべき』
コミュニケーションとはかくあるべきだと、Aはこの世界で読書に励んで得た知識の断片を親切にも敵にお裾分けしてやった。
そして直後、返事も待たずに再び猛撃を開始する。
今から死に行く者の名前になど興味はないし、死体を鑑定する過程でどのみち分かる事だと思ったからだ。
勝手に一人で納得して会話を強制終了させたのである。
やはりAにコミュニケーションの才能はなかった。
「ぐ、が……っ」
意図したわけではないが、結果として不意打ちに成功したAは、敵の顎を蹴り上げ、上空に浮かんだ身体を四方八方から殴りつける。
空中を右へ下へ上へ斜めへと弾かれ続ける敵の目に、速すぎるAの姿は見えていない。
苦し紛れにランダムに出現するワープゲートを巧みにかわし、敵の逃亡をも許さない攻撃を繰り出しながら、Aは自身の拳に伝わる先程とは異なる感触をハッキリと感じていた。
敵の身体には、その表面を覆う硬い膜のようなものがある。
思った通り硬質化の類の個性だ。
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メケメケ(プロフ) - まめさん» まめさんお待たせしました〜！また読みにきてくれてありがとうございます！！😭 (5月5日 15時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 更新待ってましたーーー！！！まじ一生愛ついてきます。 (5月5日 9時) (レス) @page39 id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - STELLAさん» ひーーん嬉しいです！😭更新頑張ります〜！！ (5月4日 21時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
STELLA(プロフ) - 更新待ってました!これからも頑張ってください!毎日楽しみにしています! (5月2日 19時) (レス) @page48 id: b056f6d001 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - くじらさん» くじらさんありがとうございます！！GW突入しましたので、また更新張り切っていきますね！！！🔥🔥🔥 (4月27日 9時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年1月27日 16時
