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その人影は全身が真っ黒なローブで覆われており、黒いフードを目深に被っているために素顔どころか性別すらも分からない。
背丈から割り出そうにも、平均的な体格をした男性のようにも、やや身長の高い女性のようにも捉えられる。
けれど、ローブの袖から覗くそのヴィランの右腕＿＿＿否、本来右腕があるはずの場所から義手のように生えている刀身を見るに、先ほどの攻撃を放った人物に間違いない事だけは分かった。
遠くから見ているだけでも、背中に脂汗が浮き出てくる。
場数を踏んだプロだからこそ、自分たちが今あの戦いに加勢したところで、絶対に届かないと感じる強さの隔たりを理解できる。
構えることすらなく佇んでいるだけの人間に、プロヒーローが圧倒されているのだ。
一体だけでも一つの街を危機に陥れたヴィランをアズールに預け、そのうえそれを上回るかもしれない厄災の出現を前にして、彼女に言われた通り、尻尾を巻いて撤退する以外に道はないと思わされるほどに。
敵陣に体当たりする勢いで飛行するAは、空中で自身の翼の一部を用いて細身の刀を生成した。
青く脆いその刀は、風遁チャクラを流し込まれることで、万物を切り裂く名刀へとその本質を変える。
チャクラによる身体強化を施した肉体をもって柄を強く握りしめ、飛行スピードを緩めることなく蒼刀を驚異的な速度で振りぬいた。
『風遁・真空波』
中距離から、まずは小手調べの一手。
相手がこちらに仕掛けた攻撃とよく似た、目にも留まらぬ飛ぶ斬撃をお見舞いする。
万が一にもガーヴィーに吸収される事のないように、範囲を絞り、ローブのヴィランのみに狙いを定めた真空の刃が空を駆ける。
『＿＿＿！』
切り裂かれる直前、ローブのヴィランが忽然と姿を消し、斬風は代わりに背後の建造物に吸い込まれていった。
数十秒前、敵方が為した破壊の痕とよく似た光景が生み出され、Aは街の襲撃に加担してしまった事実にやや慌てた。
消失した敵＿＿それがガーヴィーの右肩から左肩に移動している姿を捉え、敵の情報を修正する。
かつての火伊那のように、自身の身体の一部を武器に変える系統の個性と思い込んでしまっていたが、どうやら個性を複数所持しているらしい。
燈矢に聞いた弟の話からも、世の中には個性を二つ持つ人間も存在することをAは知っている。
敵は恐らく瞬間移動、もしくは身体強化の類の個性も持っているはずだと当たりをつけた。
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メケメケ(プロフ) - まめさん» まめさんお待たせしました〜！また読みにきてくれてありがとうございます！！😭 (5月5日 15時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 更新待ってましたーーー！！！まじ一生愛ついてきます。 (5月5日 9時) (レス) @page39 id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - STELLAさん» ひーーん嬉しいです！😭更新頑張ります〜！！ (5月4日 21時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
STELLA(プロフ) - 更新待ってました!これからも頑張ってください!毎日楽しみにしています! (5月2日 19時) (レス) @page48 id: b056f6d001 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - くじらさん» くじらさんありがとうございます！！GW突入しましたので、また更新張り切っていきますね！！！🔥🔥🔥 (4月27日 9時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年1月27日 16時
