366.乱戦の序章 ページ16
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【凶悪ヴィランが田曽宮市街に侵入＿＿＿！現地で対応に当たっているプロヒーロー複数名はヴィランの反撃を受け負傷したもよう！至急応援を頼む！至急応援を頼む＿＿＿！】
『田曽宮……ここからどのくらい離れてたかな』
携帯型無線機から聞こえる焦りを含んだ声を聞きながら、Aは手を止めてそう呟いた。
時刻は十三時。場所は公安本部の談話室。
本日は仕事が非番だったAは、ちょうど公安ファミリーたちとやや遅めの昼食を食べていたところだった。
「東京都内ではありますが、ここからだと少し距離がありますね。準備してくださいA。僕が車を出しますので＿＿＿」
『いえ、飛んで行きます。都内であればその方が早いはずですから』
椅子から立ち上がりかけていた目良を手で制し、『お気遣いありがとうございます』と礼を述べながら席を立つ。
『廻くん、せっかく作ってくれたのに全部食べ切れなくてごめんね』
「謝るな、問題ない。残りはこいつらが食べればいいし、今日の夕食に回したっていいからな」
隣に座る啓悟たちを横目に見ながら廻が答えた。
「えェ〜……、せっかくのお休みだったのに？」
転弧が不満を滲ませた声で、寂しそうにAを見ている。
そんな転弧をやんわりと叱るように、啓悟が灰色の頭にポンと手を乗せた。
「転弧、あんまり我儘言わない。Aちゃんが困っとる」
「そうだぜ転弧。またAが帰って来てからいっぱい遊んでもらえばいいじゃねぇか」
まだ幼い転弧のご機嫌を取るべく、仁が援護射撃する。
ヒーローたるもの平和第一。市民第一。
それもナンバーテンヒーローともなれば、勤務時間外に管轄区域外からの増援要請を受けたとしても致し方ないのだ。
不満を押し殺し、「分かってるよ」と渋々Aに手を振る転弧に、Aもまた小さく手を振り返す。
『それじゃあ、行ってきます』
「いってらっしゃい、気を付けてねAちゃん」
『心配要らないよ。私は強いから』
そう言い残して颯爽と部屋を出て行ったAの背を見送りながら、「強いのに心配が尽きないのがお前なんだよ」と廻が呆れ顔で呟いた。
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メケメケ(プロフ) - まめさん» まめさんお待たせしました〜！また読みにきてくれてありがとうございます！！😭 (5月5日 15時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 更新待ってましたーーー！！！まじ一生愛ついてきます。 (5月5日 9時) (レス) @page39 id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - STELLAさん» ひーーん嬉しいです！😭更新頑張ります〜！！ (5月4日 21時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
STELLA(プロフ) - 更新待ってました!これからも頑張ってください!毎日楽しみにしています! (5月2日 19時) (レス) @page48 id: b056f6d001 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - くじらさん» くじらさんありがとうございます！！GW突入しましたので、また更新張り切っていきますね！！！🔥🔥🔥 (4月27日 9時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年1月27日 16時
