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壱 ページ2
最近、私の町では失踪事件や殺傷事件が多発した
しかも普通の事件じゃない
失踪事件も殺傷事件も不可解な点が多く
失踪事件は神隠しだって報道されてたし
殺傷事件は皆口を揃えて化け物に切られたといった
毎日警察やパトカーが校門や通学路に待機していて不安が募ったし
学校は昼まで、集団での登下校が義務付けられた
その日も学校は昼までに終わって
私は図書館に寄ってから帰ることにした
図書館も人が少なくもうすぐ閉まるそうだ
借りてた本を返して新しく本を借りる
一時間くらいで出たのに街にはほとんど人がいない
昼間なのに人がいない街は不気味で夏だというのに冷や汗が出た
歩調を早めて次第に走り出す
側から見たら変な人だろう
でも早く家に帰りたかった
ふと首筋を冷たい冷気が撫でた
後ろを振り向くとそこには化け物がいた
まるで映画のセットみたいだった
その化け物は私に襲いかかってきて胸にかけてひどい痛みが走った
そこからの記憶がわたしにはない
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作者名：ニッカリハチエ | 作成日時：2018年11月10日 21時
