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首都の城壁から眺める大地には
うごめく魔物の大群が見える
その先端から
首都シュタインまでの距離は
それほど遠くない
これからあれを相手に戦うのだ
ジョットは視線を移す
そこには帝国軍が開戦を待ち構えている
本来、彼らには既に出撃命令が
出されているはずだった
だが今は指示があるまで
待てと言われている
その理由は1つ
千広から受けた
水蒸気爆発の御提案を採用
それが開戦の狼煙とされたからだ
千広がまとう魔力が
練り込まれて渦を巻き、高まっていく
千広はイメージを構築する
まず、魔物のど真ん中に大穴が開いた
急に開いた落とし穴に、
逃れられなかったり止まれられなかったり
穴をよけられなかった魔物が落ちていく
後続の魔物は殆どが避けていく
落ちた魔物が出てくる気配はない
かなり離れた落とし穴だが
全員身体強化魔術を使い
視力のみを強化してそれを見る
次に穴一杯に水が張られた
そして穴の上空に、金属玉が現れた
近くまで行かないと
実際の大きさは判らないが
なかなかの大きさだ
それに千広が魔術を
発生している地点までは
かなり距離がある
近くで行使するだけならまだしも
離れた場所に対して遠隔魔術を扱うには
相当などという言葉では
済まされないほどの精度が要求される
さらに元金属が溶け液体状となり
すさまじい勢いで
水の張られた穴に落ちていった
それが全て穴の中に入った後
蓋が形成され穴が塞がれた
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作者名:岩ちゃん x他1人 | 作成日時:2020年3月7日 15時