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本来であれば
文句を言ってやりたいところだが
シュタイン家はきちんと
支払うべきお金を支払っているし
客としてのマナーもきちんと守っている
ただ
儲けた額が半端ないだけで


しかもカジノで荒稼ぎした日の晩は
これまた彼らの経営する豪華ホテルの・・・・
それもロイヤルスィートルームに宿泊し
ルームサービスで最高級の
ドン・ペリと
チーズ&フルーツ盛り合わせを
頼んでいるのだ


地球の政治家からしてみれば
自分へのあてつけか
嫌味にしか見えない


そこへ気まずそうな顔をした部下が
報告書を手に執務室へと入ってきた
彼がそんな顔をするということは
決して良い報告ではないのだろうと
思いつつ報告をするように目線で促す


すると部下は、何とも言えない顔をしながら
これまた神経を逆撫でする内容の報告を言い始めた


「この間我々が
地質調査をして
何もないと判断した廃鉱山から
彼らがレアメタルの鉱脈を
発見したそうです」


ピシッ


政治家の持っていたアイスティーの
グラスにヒビが入った
見れば、こめかみがピクピク動いている
それを見た部下が、顔を引きつらせて
思わず後ろに後ずさりした


これで一体、何度目だろう?
彼らに美味しい所を
持っていかれてしまったのは


「というかさ…
何でわざわざ地質調査までして
何もないと判断した所から
レアメタルの鉱脈なんて見つけるのさ!
どれだけ化け物じみているわけ!」


「そ、そうは言われましても・・・
こればかりはどうしようもないかと・・・(汗)」


「なにそれ!?
それじゃあもう打つ手なしって事じゃない!」


「残念ながら・・・・・・
その通りです」


地団太踏んで悔しがる政治家達
しかし彼がどれだけ 悔しがろうが
彼らにいいように振り回されている現状が
変わるわけがなく・・・


この後、当分の間地球の政治家達が
彼らに振り回されてしまったのは
言うまでもない



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作者名:岩ちゃん x他1人 | 作成日時:2018年2月22日 15時

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