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恐る恐る問いかければ、
ぎゅ…っと背中に腕が回されて、
更に強く抱きついてきた流星。
.
返事こそないけど、多分これ…、甘えられてる。
自分よりもずっと大きくて逞しい体が、
今は凄く小さく見えた。
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…ああ、守ってあげたい。
この人を苦しめるもの全て、私が取り除いてあげたい。
この人の心の奥の奥の奥に隠してる傷を、
私が癒してあげたい。
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私の胸に顔を埋めたまま動かない流星の頭を、
恐る恐る撫でてみる。
…こういうの、いつもなら嫌がるのに、
今は大人しく撫でさせてくれた。
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流星｢……俺、普段Aに相当癒されてるんだな。｣
｢…へっ｣
流星｢…言葉で言うのは、苦手だけど、
今度から、なんかあったらAのことぎゅってする。｣
｢…幸せホルモン出てる…？｣
流星｢ドバドバ出てる。｣
｢…ふふ、良かった。笑｣
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笑顔が見れて良かった。
やっぱり流星には笑っていて欲しい。
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流星｢…じゃあ俺もこれからはもっとたくさんAに触る。｣
｢……え｣
流星｢たくさん触って、Aのこと幸せにしてあげるね？｣
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にこ、と天使みたいな笑みを浮かべた流星。
可愛い顔でなんてことを言ってるのか。
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｢…あ…っいや、そういうえっちな話じゃなくて…｣
流星｢……？えっちな話なんてしてないよ？｣
｢…ぇ｣
流星｢…スキンシップ多くするねって。｣
｢……っ……//｣
流星｢…(笑)｣
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流星｢まあAがそれが1番幸せになれるって言うなら、
たくさんシてもいいけど。｣
｢ち、ちがっ…｣
流星｢あ、だからいつもあんなに気持ちよさそうなの？｣
｢…〜…っ……うるさいっ…！もう寝る…！｣
.
さっきまで可愛かったくせにもう意地悪モード…！
穴があったら入りたいほど恥ずかしくて、
近くにあったクッションをﾊﾞｼｯと投げつけて、
私は逃げるように寝室に向かった。
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作者名：紙兎
| 作成日時：2020年7月12日 23時
