ハート･クチュール -5-【Ryusei.Y】 (ページ38)

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Side R

平野『独占欲の塊だな。』

流星｢…うるせ、ほっとけ。｣

平野『まあ大事な彼女のお風呂上がり姿、
他所の男に見せたくない気持ち分かるけど。』

流星｢………、｣

.

うわ、バレてた。

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平野『なんかお風呂入って、髪の毛濡れてる女の子って、
凄い無防備な感じするじゃん。』

流星｢…まあ。｣

平野『…Aちゃんも今、髪の毛濡れてたのか～…。』

流星｢…ちょ、…想像すんな！｣

.

…なんかすげぇからかわれてる。

Aのことになると
色んな人からからかわれるんだよな…。

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平野『…ふふ、でもマジな話、俺とかと喋ってる時と、
流星といる時のAちゃんの声、全然違うの。』

流星｢？｣

平野『…なんだろ、安心してるからかな？
声が幼くて、小さい女の子みたい。』

流星｢小さい女の子…笑｣

.

まあ確かに、
甘えて来る時は5歳くらいだと思って接してるけど。

.

平野『だから、正直ちょっと羨ましい。』

流星｢なにが？｣

平野『どんだけ他の人と仲良くなっても、
どんだけ他の人と一緒にいても、

Aちゃんにとって流星は流星しかいないんだよ。
代わりがいないっていうか…、
そういう特別な関係？結構羨ましい。』

流星｢…特別…、｣

平野『お前にとってもそうなんだろ？』

.

流星｢うん、…すっげぇ特別。｣

.

当たり前のようにポロッと出てきた言葉に、
一瞬2人とも無言になる。

そしてすぐに冷静になって、
急にめちゃくちゃ恥ずかしくなってきた。

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平野『…なんだよ今の！本人に言え！笑』

流星｢…わりぃ、めっちゃ惚気けたみたいになった…/｣

平野『…言っとくけど、今日ずっと惚気けてたからな？』

流星｢マジで？｣

平野『無自覚かよ…、まあいいや、Aちゃんと仲良くな。』

流星｢…ん、さんきゅ。｣

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