■充電-0%- ページ22
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目が覚めると、見慣れない真っ白な天井が視界に映った。
.
佐倉｢…………水瀬さん…！？｣
｢……ぁ…え…、…ここ…どこ？｣
佐倉｢…病院です。…水瀬さん、倒れてたんです、自宅で。｣
｢…………あ…｣
.
そうだ、睡眠薬、…私結局何錠飲んだんだろう…。
覚えてないけど、
今病院にいるってことは、容量守らずに飲んだってことだ。
.
｢……うわ、馬鹿だ。私。｣
佐倉｢…ほんっとに馬鹿です｣
｢…あ、ねえ！仕事は…？｣
佐倉｢今日の分はキャンセルしました。｣
.
…またやってしまった。最悪だ。
.
｢………ごめん、なさい｣
佐倉｢…ファッションショーも、
無理にやらなくてもいいですよ…？｣
｢やる…っ、それは…、やる…！｣
佐倉｢でも、負担になっているのは明確です。
無理して体壊すくらいだったら…｣
｢お願い、それはやらせて欲しい。｣
.
佐倉さんの手をｷﾞｭｯと掴んで、懇願する。
すると、はぁ…、とため息をついて、
そう言うと思いましたけど…、って。
.
佐倉｢家入ったら倒れてるとか…、そういうの、
心臓に悪いのでもう二度とやめてください。｣
｢…っ…、…はい｣
.
心臓悪い、って、流星にも言われたっけ。
.
.
……あ、……流星…。
ズキズキと痛む胸の原因をふと思い出して、
昨晩のことが全てフラッシュバックする。
.
佐倉｢先生呼んできますね。｣
｢……うん、ありがとう。｣
***
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作者名：紙兎
| 作成日時：2020年7月12日 23時
