暴走 兄 ページ20
動画が終わって見ると、イルミは考え込んでいた
ラルド「今見せたのはおよそ１０年前のもの。メリライア一族の敷地にあった防犯カメラの映像だ」
イ「Aが普通じゃ考えられない量のオーラを使ってた。前に一回Aの念能力を見たけど、これと少し違う」
本来のAの能力は「消去(デリート)」
Aの念が触れたものを消すことができる
俺が念をかけて眠る前にAが見せてくれた
家の敷地にあった監視カメラを見ても、あれからAが能力で生物を消すことはできなかった
このたった一回のケース以外は
ラルド「Aは念に触れた物を消す能力があった。でもそれは無生物限定でね・・・こんな風に生物なんて消せない」
イ「Aに何が起こったか」
まったく助かるな
俺の言いたいことを察するか
ラルド「これは俺たちが持つ紫色の瞳、俗に「死の眼」の影響・・・みたいな？」
イ「爆発的に念が強化されること？」
ラルド「惜しい・・・死の眼を持つ念能力者は、周期的に念に変調が起こるんだ。このAみたいに本来の能力が異常なほど強化したり、オーラの量が爆発的に増えたり」
俺もこれに悩まされることはあった
自我、意識、自分を保つものが全部吹っ飛んで化け物になる
無理にオーラを消費するから少なくとも一週間は目が覚めなかった
頭のいいこいつのことだからわかるだろう
・・
ラルド「大体４〜６年に一回。なんとなくこれが来ることはわかるから対策もたてられるが、年いくごとに変化は大きくなる。止めるにはその変化が止まるまで頑張るか、気絶させるか、殺すか、俺らの呪い、もとい念で眠られるか」
イ「Aはこれがわかってたからオレから離れようとした・・・？」
ラルド「だな。だってお前これ止められるか？きっとこれより威力は大きい。最悪死ぬ」
イ「オレそんなに弱くないのに、Aはそんな風に思った訳？」
ラルド「違うな。考えてみろ、それなら自殺でいいだろ？少々人間の暖かさに鈍いお前に教えてやるよ」
Aが言いたかったこと
俺が言うのは嫌なんだが・・・
ラルド「『自分のせいでイルミを傷つけたくない。だけどイルミと一緒に居たい。この方法ならまだイルミと一緒に居られる可能性がある』・・・要は、あんたを好きだったから守りたいと思ったんだろうよ」
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ネココロネ(プロフ) - 晴鼠さん» いえいえ！これからも頑張ってください！(｀・ω・´) (2014年5月1日 23時) (
レス) id: 8758901d5d (このIDを非表示/違反報告)
晴鼠(プロフ) - ネココロネさん» ありがとうございます！作者にとって一番の栄養です（泣）本当に嬉しいです！ (2014年5月1日 23時) (レス) id: 8213ef48a0 (このIDを非表示/違反報告)
ネココロネ(プロフ) - これからも更新頑張ってください！ (2014年5月1日 23時) (レス) id: 8758901d5d (このIDを非表示/違反報告)
晴鼠(プロフ) - ユキヒさん» ありがとうございます！コメント本当に嬉しいです♪これからもよろしくお願いします！ (2014年4月8日 23時) (レス) id: 8213ef48a0 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヒ - この作品大好きです♪続きを楽しみにしてます！ (2014年4月8日 21時) (レス) id: a322fe0bc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴鼠 | 作成日時：2014年3月1日 1時
