にゃんにゃん。2 [×hk]

＊ ページ8

「可愛いなぁ、もう。」


優しく頭を撫でてじゃあ行ってきな、なんて見送る姿は彼氏みたいだ。

いや、彼氏なのか。


少し唇を尖らせた光がドアを閉めたとたん、残ったのは俺と。



「…薮くん、光のこともらっちゃってごめんね？」



どこかあどけなさが残る笑顔で謝ってきた

光の彼氏こと、中島裕翔。



薮「ごめんねも何も、別に光は俺のものじゃ無いし…」
「でも、さっき寂しそうに見てたでしょ？」


見てたことに気づかれてた！はずっ！


薮「寂しくないわ！」
「そう？」


寂しくない…わけじゃないけど…

なーに言ってんだ俺…


「大丈夫、幸せにするから安心して？」


その言葉と同時に、ドアが開いた。


『ただいまー終わったよ！…あれ？薮いたんだ？』


いたわ！

光はすっかり元気になって、さっきいた場所に戻った。


『ゆーと！頑張ってきたよ！』
「えらいね。頑張ったね。」


再び空気になった俺を他所に、2人は見つめ合って楽しそうに話してる。


…娘を取られた気分になってるのはなんでだろうか。



『ゆーと、早くさっきの続きして？』
「こら。家帰ってからね？」



裕翔安心しろ。

幸せかどうかは光の顔を見ればわかる。


けど…スキンシップはほどほどにな！！



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

どうもお久しぶりでございます！
なんかねえ、スランプなんですよねえ…(笑)

ゆとひか可愛くて書きたくなりました。
珍しくツンデレのツの字もないひかにゃんです。
むしろ、び っち気味です。(笑)

それを見るお父さん薮くん登場させてみました。

また近いうち更新できればと思います。

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