にゃんにゃん。2 [×hk]

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伊「はーい批評はここまでにして、お次は薮！」


薮「よっしゃ、ついにこの俺の番が来たか！」


高「そこまで自信満々だと、期待するんだけど。」


薮「おう、任せとけ！設定はサッカー部の俺とその俺をずっと昔から応援してきた光。」


有「サッカー部のキャプテンだもんね！」


薮「もうちょっとで大会なのに、全く調子が上がらない俺は部活が終わっても居残り練習してるわけ。何回蹴ってもなんかしっくりこなくて、ベンチで項垂れてたら日直の仕事が終わったであろう光の姿が。」


伊「日直なんだ。」


薮「薮、まだ残ってたの？ってマフラーをぐるぐる巻きにして鼻を赤くしながら聞いてくる光がまあ可愛いんだけど…俺は全然うまくいかない事を言い訳に光に八つ当たりするの。うるせーよほっとけよ、って。」


高「ひ、ひどい…」


薮「その頃の俺は後輩にレギュラーを取られそうで、取られるんだったら辞めちゃえって思ってたわけ。それでもう辞めようかな、なんて呟いたらさ。」


有「すげえ、なんかドラマみたい！」


薮「薮のバカって…震えた声が聴こえて。見上げると光がボロボロ涙流してるわけ。光、って呼びかけたら座る俺の前に立って…」




《俺はっ…サッカーが好きな薮がずっと好きなんだよ？》



高「えっ…光くんから告白…」


薮「満足するまで諦めない、って言ってたのは薮じゃん。薮はこれで満足したの？って聞いてくるからさ。そこで俺はようやく気づくわけ。まだ満足してないって。」


伊「…薮のくせにいい展開じゃあん。」


薮「で、ごめんやっぱりもう1回頑張ってみる。って言うと…今度の試合ヒカの為に勝ってよね。って俺の胸を優しくグーでパンチしてくる光なのであった。」


高「いや終わり方…でもすっげえ感動したわ。」


有「うん、めっちゃいい！ドラマ化希望！」


伊「いいじゃんいいじゃん。俺も好きこの妄想。…じゃあ最後。今回の大トリ…高木！」


薮「よっ！よっ！やってやれ！」


有「よーおっ！」

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