にゃんにゃん。2 [×hk]

ホットミルクの萌え袖。[ym×hk] ページ1

ym side


今日は一段と冷える。

どれくらい冷えるかって言ったら…


『はい、山田。あったまるよ。』
「ありがとー光くん。」


湯気が出るくらいのホットミルクを萌え袖の光くんが持ってきてくれるくらい。

…え？分かりづらい？それは可愛い光くんに免じて許してよ。



最近何かと光くんにお世話になっている俺。

というのも、俺の家から光くんの家が割と近くて、1人でいるのなんか寂しいなって時に駆け込む場所になりつつあって。

…って言うけど、ほぼ光くんに会いたいが為、みたいな。

まあ本当は、そんな単純な理由。


寒いし雨降ってるし2人ともオフだし、だから今日もなんとなくそんな日だった。


まだ熱いホットミルクを啜ると、ハチミツの優しい甘さと共に少しずつ冷えた体を温めてくれた。


『で？今日はどうしたの？』


ソファに座っていた俺の隣に光くんはクッションを抱えながら座る。

なんだ、光くんにはお見通しだったか。


「んー…なんかね昨日の仕事がうまくいかなくて…」


聞き上手の彼には、なんでも話してしまう。

うん、うんと頷いて、人の話に割り込まないから。

その心地良さだけでも、少し心がスッキリするのに。


「で、それでMCの人困らせちゃって…」
『そっか…』


光くんはこういうとき必ず、


『でも頑張ったんだね、山田。』


そう言って頰を撫でてくれるんだ。


『俺に会うまでずっと悩んでたんでしょ？ちゃんと仕事に向き合ってる証拠じゃん。』


無理にアドバイスなんかせずに、俺に寄り添って認めてくれて、


『えらいね山田。頑張ったね。』


大袈裟なくらい褒めてくれるんだ。


そのおかげで俺はいつも清々しい気持ちで次の日を迎えられる。


「ありがと、光くん。元気でた。」
『よかった。』


ふふっと笑う光くん。…なんか今日は一段と可愛い。

さっきの光くんの真似をするように頬を撫でると、彼の身体がビクッと跳ねた。


『な、何。』
「んー？可愛いなって。」
『はあ！？可愛くないっ。』

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