Dear woody rose. [cn×hk]

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hk side


あの撮影の日から知念とご飯に行くことは無くなっていた。

というか、誘われても断っていた。

実質フラれた状況なのに、いつも通り笑う平常心と勇気を持ち合わせていなかった。

情けない。


「…今日も？」

『うん…ごめんね。』


そっかあ、って笑う顔を見ていられなくて俯いている間に、いつのまにか山田の元に戻る知念。

そうだよ。俺が断ったって知念が声をかければ誰だって返すもん。


誘われる事だって少なくない。


知念はそんな存在だ。


１つため息をつくと、ソファが少しだけ沈んだ。

よお、なんて呑気に声をかけてくるやつ。


『何…薮。』

薮「何って…お前こそどうしたんだよ光ぅ〜〜！」


そう言うと何を思ったのか、薮は俺の頭をわしゃわしゃと撫で自分の鎖骨あたりに俺を引き寄せてきた。


『な、にしてんの！？やめろって…』


あー最悪。みんなこっちをチラチラと見てるし…ほら知念も。

この状況にも関わらず、知念のことを気にしてしまう俺も俺だ。


薮「光さ…俺のこと好きなの？」


『はあ！？…え、は？』


こいつはいきなり何言ってんだ。
焦る俺に薮はさらに動揺させてくる。


そんな奴はまるで俺の何もかもを知っているようなニヤリとした表情。

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