幸せな ページ1
『痛あああああい！！！！』
二「何してるんだ、A」
『足すりむいたのっ！！』
二「……はぁ…乗れ、帰るぞ」
『！…っえへへ、お兄ちゃん大好き！！』ｷﾞｭｯ
二「……元気じゃないか」
『痛いもん！！』
二「A」
『どうしたの？』
二「俺が読み終わった本だ。お前には難しいかもしれないが、夜の暇つぶしくらいにはなるだろう」
『！……うん、ありがとう。お兄ちゃん』
二「ボーダーに入る、だと？」
『うん。……まぁでも、あの人達とは前から知り合いだったから大丈夫だよ』
二「ふざけるな、危険なことに自分から飛び込むつもりか？」
『私は大切な人を守る力が欲しいの。それに……私の「体質」のこともわかってくれる人達がいる』
二「！」
『お兄ちゃんは「こっち側」には来ないでね』
『は…？ボーダーに入る？？』
二「ああ。お前に出来て俺に出来ないことは無い」
『っいや、何言ってるの！？自分で危険なことだって！』
二「俺は、妹に守られるような兄でいたくはない」
『！！………もう、お兄ちゃんは負けず嫌いだなぁ』
二「A、起きろ」
『…あはは、起きてるよ。お兄ちゃんはほんと昔から変わらないねぇ』
二「何の話だ」
犬「2人とも、そろそろ始まりますよ〜」
『ん〜……！！よしよし、今日は昼から夜まで大忙しだ！頑張るぞ〜！！』
B級ランク戦 昼の部 ROUND５ 開始
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作者名：ねくたいぴん | 作成日時：2021年11月14日 22時
