【wrwrd】時は止まる【軍パロ】 (ページ13)

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時よ　１３ページ13

チュンチュン＿

小鳥のさえずりで目が覚める。

私は確か書記長の部屋で仕事を終わらせて＿

終わらせて、どうしたんだっけ。

バッ

慌てて起き上がる。

起き上がる？

「…はよ」

「…おはよう」

いつの間にか私はベッドで寝ていて、起き上がると書記長が椅子に座ってコーヒーを飲んでいた。

机の上は私が昨日片づけた書類が乗っていて、確認済みのようだ。

「…なあ」

「…何？」

「その…ありがとうな。仕事」

「ど、どういたしまして」

書記長からお礼を言われた。

私はこれからどうすればいいのか。

「な、何かやることある？」

「いや、ええよ…昨日ので十分」

「そう…じゃあ、私戻らないと」

そういって私は立ち上がってドアの方へ向かう。

「あ、あのさ」

「？」

「…ごめん、なんかずっと、嫌な風に扱ってて」

「…気にしないで。私はその言葉だけで十分」

ガチャ

廊下に出て大きく息を吸う。

「…人とかかわるのも悪くはないな」

総統室に戻って机の前に座る。

「…昨日の夜、どこへ行っていた？」

「書記長の部屋で仕事してた」

「ほう…」

「おかげで、貴方がどれだけ仕事をしてないかが分かった」

そう少し意地悪に言ってやると、グルッペンは図星をつかれたようにそっぽを向いた。

「…解読するから、こっちの方は見ないで」

「なぜだ？」

「死にたいの？」

「ああ…すまん」

そうして私は解読書と叡智の書を開いた。