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｢…おーい…？笑｣
流星｢…。｣
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しばらくあーだこーだ文句を言っていたかと思えば、
ぎゅ…っと私を抱きしめたまま動かなくなった流星。
.
耳も尻尾もｼｭﾝ、と垂れ下がってるわんこのようだ。
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私がその雑誌に憧れを抱いていたことも知っているから、
“やめて欲しい” とは
言わないように我慢してくれてるんだろうな。
それにしても、
彼がこんなにショック受けるとは思わなかった…。笑
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流星｢撮影いつ？｣
｢明明後日かな。｣
流星｢…それまで甘いものとかいっぱい買ってくる。｣
｢太らせようとしてる？｣
流星｢俺は太っても好き。｣
｢甘やかすな。体型キープも仕事のうちです。｣
流星｢…ケーキとアイスだったら
どっちがカロリー高いんだろ…。｣
｢…おーい？｣
.
ぶつぶつと独り言を言う流星は、
なんとかして私の表紙を阻止したいみたい。
その様子がなんだか子供っぽくて可愛いなって思う。
.
.
流星｢…だってキャミソールってもう下着じゃん。｣
｢上にシャツ着るってば。｣
流星｢でも透けてんだろ？｣
｢まあ…、そうだね？｣
.
流星｢…………俺のなのに。｣
｢…！｣
.
も〜……、
お願いだからこれ以上あんま可愛いこと言わないでくれ。
嫉妬してるみたいな言動も、
見せたくないっていじけてる顔も、
なんとか飲み込もうとしてやっぱり無理な顔も、
全部全部好きすぎてキュンキュンが止まらない。
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作者名：紙兎
| 作成日時：2020年8月2日 17時
