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Sakura Side
流星｢俺の手でAの顔全部隠れそう。｣
｢わ！｣
流星｢ふふ、笑｣
.
どうやらこの2人は、
ちょっとした空き時間すら一緒にいたいようで。
手の大きさ1つで凄く楽しそう。
.
プライベートでもほぼいつも一緒にいるだろうに、
何をそんなに話すことがあるのかって感じだけど、
2人があまりに幸せそうだから温かく見守ってみる。
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｢流星も顔ちっちゃいから隠れそう。｣
流星｢Aの手じゃ隠れないよ。｣
｢…なんか悔しい〜。｣
.
付き合い始める前からこの2人の空気感は独特で、
世間の幼馴染みってこんなに距離感近いの？
って何度思ったことか。
.
｢いいな〜、手大きいのカッコイイ。｣
流星｢ちっちゃいのも可愛いよ。｣
｢そうかな〜…？｣
流星｢うん、…あ、ほら、握りやすいし。｣
.
自分の手のひらを見つめる水瀬さんの手を、
ぎゅっと握った流星くん。
もう完全に2人の世界。
.
…あれ、これ私がここにいること忘れてません？
.
｢ちょ…/｣
流星｢…可愛い手。｣
.
流星くんは普段凄くしっかりしてるし、
真面目過ぎるくらい真面目なのだが、
彼女が絡むと少し頭のネジが緩む。
表情もいつもよりゆるゆるで、声も甘い。
.
｢手だけ？｣
流星｢うん。笑｣
｢…ちょっと…！！｣
.
…ま、楽しそうだからいっか。
***
いつもハートクチュールを読んでくださって
ありがとうございます！
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作者名：紙兎
| 作成日時：2020年8月2日 17時
