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あーなるほど。
たな「はじめさんのファン?サインとかだったら…」
断るけども…
『いや!違います!ん…違わないけど、はじめしゃちょーはすきだけど…違くて…』
たな「ん?」
『ずっと…見てたんです、オタ芸すごいな、かっこいいなって、それよりもずっと前から、初めて見た時から…』
それって…あの時?俺が、先輩に君を紹介してもらった時?
泣きそうな震えた声で話すのをただただ聞くしかない。
『お兄ちゃんに、動画投稿してるって聞いて、見た時から、好きって思って…それからもずっと見てて…たまたま畑の動画見た時、嬉しかった…それで、今日来るって聞いて、頑張っておしゃれして来たのに、一人で飲んでるから話しかけるタイミング見失って、でも今話しかけないと、一生話せないと思ったら、声かけてて…』
たな「え、え、まって、ちょっと。どういうこと?」
つらつらと話し続ける彼女についていけなくなってしまった。
『えっと、つまり、…好きです。初めて会った時から…一目惚れです』
俺は野球をやらないし、柔道部だったけど
サヨナラ逆転満塁ホームランを打った時、打席に立っていた選手はこれと似た気持ちだろうか。
たな「好き…?」
『付き合って欲しいとかじゃなくて…これからは、ふつうに話したりしたいって思って……怖いですよね、急にこんなこと言われても…本当に一ミリも望みがないなら、これ以上関わらないので…』
そこまでいうと、彼女はとうとう泣き始めてしまった。
ああ、なんだよ、泣くほど俺のこと好きかよ。
困った。想定外の人生。
近寄って、彼女の色素の薄い綺麗な瞳から流れ落ちる涙を親指で拭った。
彼女は驚いて俺と目線を交わらせる。
濡れたその瞳は本当に綺麗で、心臓の音が聞こえそう。
たな「俺も話したかっ、た」
本音が口からこぼれ落ちて来る。
焦った顔と焦った目は交わった。
好きなんてまだ遠い、遠い、二人の空いてた時間を
埋めるように
俺は彼女を引き寄せた。
きよい。【たなっち】リ fin
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冴郁さんリクエストありがとうございます!
年上感難しい…
拙い文章申し訳ございません…
続いてとても見てほしいお知らせです。
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なぁ(プロフ) - あやさん» あやさんありがとうございます!作品見ていただいてるようで…まさかのだいちくん!その考えはなかった!だいちくんのイメージがぜんぶ、きみが。で固まってしまっていました…だいちくんで何か書きたいと思います!!ナイスアイデア!! (2019年4月15日 18時) (レス) id: 07945c6d2e (このIDを非表示/違反報告)
なぁ(プロフ) - ゆめりんさん» ゆめりんさんありがとうございます!くうき。気に入って頂けて嬉しいのですが、長編の予定はないです…申し訳ございません。くうき。に出てきた2人はべつの作品、ピアスホールにでてきます! (2018年12月28日 3時) (レス) id: 07945c6d2e (このIDを非表示/違反報告)
ゆめりん(プロフ) - くうき。の長編集を作って欲しいです!(まぁなぜかと言うと、んー好きだったから?)すいませんね突然…でも作って欲しいです。頑張ってください。 (2018年12月28日 2時) (レス) id: 95d47d5091 (このIDを非表示/違反報告)
なぁ(プロフ) - ふらふらさん» 読んでいただいてありがとうございます!わたしもお気に入りの二人です!頑張ります! (2018年12月14日 17時) (レス) id: 07945c6d2e (このIDを非表示/違反報告)
ふらふら(プロフ) - なぁさん» くうき。読ませて頂きました!凄く引き込まれるお話でした!これからも楽しみにしてます、頑張って下さい! (2018年12月14日 14時) (レス) id: 2921a0b107 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なぁ | 作成日時:2018年11月16日 1時