ぜんぶ、きみが。【畑】

であい。6 ページ6

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閉店をして帰る頃には、世の中の全ての終電がおわったであろう、深夜2時。

いつものことだが、私の家は歩いてすぐの一軒家。

終電など気にせず働く。


店長と一緒に外に出て、店のシャッターを閉めていると


店長「お客さん！？大丈夫ですか？？」

と店長の驚きと心配が混ざった声が遠くから聞こえた。


そう問いかけられたその人はうずくまって体育座りをして
だいじょぶですぅ〜と力なく言っている。


近づいていくとそこにいたのは


『さっきの…お客さん…？？』

店長「そうだよ、はじめしゃちょーだよ、A知らないの？？」


知りません。ときっぱり答えてると、そのはじめしゃちょーという人は、うぅーだの、きもちわるい…だのいって項垂れていた。


店長「どうしようか〜かなり酔ってるなぁ〜」


酔っているのは店に入ってきたときからである。


店長「お仲間はどうしたんですか？？」


はじめ「いや〜あんまりおぼえてないんですけどぉ〜、多分企画ですねぇ。酔ったはじめんを置いて行ったら、帰って来られるのか！みたいなぁ〜」

と呂律の回らないそのはじめというひとが言ったが、
なんて野蛮な…事件とかに巻き込まれたら、どうするんだ…


店長「さすがyoutuberですね…でも、どうするかなー俺の車で運ぶとしても、駐車場遠いしなぁ…」

とか、なんとかブツブツ店長が言って焦っている。


私は不謹慎に
こんな風に酔ってる人、なんたが懐かしいなぁ…
なんて思っていたら、つい

『店長…』


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