ぜんぶ、きみが。【畑】

あいず。2 ページ45

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だいち「よかった！間違ってなくて」


ニコニコ笑いながら、こちらへ近寄ってきた。
黒いキャップにデニムのジャケット。
おしゃれ爽やか人間…

ぼんやりながめていると


だいち「…ん？どうした？？…ていうか、ダイエット？」

そう言うだいちさんが見ているのは私の両手に抱えた、水、寒天。


『あ…いや…その……』


説明するにできない。どうしよう。


だいち「それ以上痩せてどうするの？笑 折れちゃうよ笑」


ダイエットってことになってるけど、まぁいいか…

へへ…と愛想笑いを浮かべる私。

こういう時どうしたらいいか…

とりあえず、気まずくなるまえに！


『じゃあ…』

私は先ほど歩いていた方向にくるりとむきなおって歩き出した。

だいち「あ！まって！！」


そう言ってだいちさんは私の手を掴んだ。


突然触れられてドキッとする。


ごめんっ！と言ってすぐにその手は離された。

なんだろ？まだなにかあったか…


だいち「あー……お茶しない？？？」

ニコッと笑ってだいちさんが指差したのはスターバックス。


え？お茶？私と？？？


だいち「いや！ダメなら大丈夫！…ごめんね…」


しゅんとするだいちさん。

なんだか申し訳ない。

だいち「話し…たかった…」


話？？？

消え入りそうな声でうつむきながらそう言うだいちさんの耳は真っ赤。


なんで自分から誘って照れてるの…

慣れてないのかな？私も慣れてないけど…


でも、私も聞きたいことがある。


なぜ、私の名前をしっているのか。


『…いいですよ』


それを聞いただいちさんはパッと顔を上げ

「ありがとう！」

といった。

その笑顔がとてもキラキラしてて、
かっこいいな…なんて


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