２６：熱 ＃said red ページ34
自分の朝食とゼリーを持って部屋に帰ってきた
おとはは部屋を出た時よりも顔を真っ赤にして少し苦しそうに寝ている
魘されていそうなくらい苦しそうな顔をしている
翔「おとは、おとは、起きれる？」
と言いながら体を揺すってみた
響葉「やめて……いやっ！やめて……」
起こすときに拒絶されるのは初めてだ
翔「おとは？大丈夫、起きれる？」
響葉「っっ！！」
目がパっと開かれた瞬間びっくりした顔をした
翔「おとは、おはよう。起き上がれる？」
響葉「しょう……？」
翔「そう、翔だよ？なんか怖い夢みてたみたいだけど、大丈夫？」
響葉「え………何みてたんだろう？わかんない」
あんなに拒絶していたのに……わからないってどう言うこと？
翔「今日、仕事行けそう？病院に行ったほうがいいと思うんだけど……」
響葉「でも……行かなきゃ」
翔「今日、収録とかある？ONEは………」
響葉「収録はないから……ごめん、スマホ取ってもらえる？」
翔「どこ？」
響葉「そこの……そう。ありがとう」
翔「いえいえー」
体温計は枕元にあるから、今測れれば測らせて……
翔「おとは、熱測って？」
響葉「いや、大丈夫……」
そういえば熱測るのは嫌いなんだっけ……て言うか病院嫌いだった気がする……
翔「大丈夫そうではないんだけど？しょうがないなぁ、俺が測る！」
無理やり体温計を入れるのは痛いので(経験済み)、部屋着のボタンを二つ外した
のはいいが………
いや、大人だからね？我慢出来ますよ？
でも…でもさ、その白い肌はちょっと…朝から
智くんに言われたからってわけじゃないけど流石に具合悪い人を襲うほど理性のコントロール出来なくないから大丈夫(結論、ダメかもしれない)
pipipi...pipipi....
うーわ、8度5分
響葉「もしもし、一条です。あの、体調が悪いのですが……はい…いや、病院に行ってから行くので遅刻届けを…はい、すみません、お願いします」
病院、連れてこう
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作者名：響翔 | 作成日時：2018年4月21日 2時
