１４：二人の時間 #side red ページ22
潤に会った後、部屋で響葉を待ちつつ、明日の原稿のチェック。
あー、明日はONE〜でおとはと共演だ
この家からスタジオ行くのは初めてか
週刊誌の質問、なかったわけではなさそうだし
今後なんもなければ良いんだけれど……
ガチャ)
お、帰って来た…けど、動いてない
翔「おかえり。
………どうした？」
下向いてる…？
泣いてる……？
翔「おとは？大じょ・・・・うわっっ」
おー、急に抱きつかれた(笑)
翔「もう、なんだよー、怖かった？」
響葉「ん……しょ…どう接したら良いかわからない」
ん？
響葉「潤に会うのは覚悟決めてたんだ。だけど、あすかちゃん、私のこと知ってるみたいだったし………」
翔「うん、まぁね。とりあえず、入り口じゃなくてソファーいこ？」
あちゃー、そっちに来たかぁ
引っ越し準備とかでずっと気を張ってたから体調崩しちゃうと思ったけど、それよりも先に心が疲れたか………
翔「座ろっか。
………ほら、涙拭いて？明日、一緒に行こうか？」
響葉「んー………ううん、大丈夫……」
翔「そう？わかった」
こんなに弱気なの、珍しいな
(ぎゅー
翔「ん？なに？どした？」
響葉「…………ぎゅっ…て………して………？」
翔「んー？こう？」
あ、満足そうに微笑んだから、良いのかな？
たまに(と言っても今回ほどのはあまりないけど)甘えてくれるのは嬉しいし、可愛いけど…
心配になってしまう
ここに連れてこない方が良かったかなぁって思ったり、潤に嫉妬する自分がいたり
なんか俺の感情、忙しいぞ！？
翔「なぁおとは、こっち向いて？」
なんか顔赤くて目がうるうるしてるけど……
えっ？もしや…
翔「おとは、ちょっとヒヤってするかもだけど………」
響葉「んー？……………ひゃっっ」
翔「ん、ごめんな」
おお、熱あるなこれ……
翔「おとは、薬飲んで寝よう？」
響葉「んん〜………このまま…………」
あぁ、ベット連れてかなきゃこのまま寝ちゃう……
翔「響葉、歯磨きだけはしよう？」
響葉「ん………」
翔「俺もするから、ね？」
明日まで治ると良いなぁ……
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作者名：響翔 | 作成日時：2018年4月21日 2時
