１０： 今はまだ ＃side red ページ18
そう、だったんだ………
翔「俺も、同じことをすると思う。
それと俺も実はあいつの家族のことをよく知らないんだ」
でも、気にならないわけではない。
ただ………
翔「ただおとはは、周りが家族のこととか学生時代のことを話し始めると、一瞬、寂しいような悲しそうな顔をするんだ。
だから、それ以上のことを聞けなくて」
潤「そうなんだ………
ここからが本題。あいつとの約束のことなんだけど………」
この部屋に緊張が走った気がした
潤「おとはとの約束は、あいつがなんで記憶がないかを人にいうこと
調べてもいいけど、知りたくないし、自分が知らない自分のことを人に知られたくないからって言われたんだ」
翔「あいつらしいな。今でも具合悪いときとかもそうなんだけど、自分の弱いところを必死に隠そうとするんだ。」
潤「変わんねえな(笑)そう言えば、熱があっても塾休まなかったな
ここから先はおとはも知らない話なんだけど…………」
翔「ちょっと待って？
おとはとの約束なんだろ？なら、おとはと一緒に聞きたい
でも、聞いたほうがいい理由があるんだよね？」
潤が頷いた
潤「過去のことを思い出したりするのはパニックを起こしかねないからダメだって医者に言われていたんだ。
簡単に言うと、身体的にも精神的にも負担がかかる」
翔「だから、先に俺が話を聞いて響葉を支えられるようにてことか」
潤「そう。」
翔「わかった。ありがとうな、潤
大丈夫。ここまで言ってくれれば、心の準備もできる。
だから、おとはと同じタイミングで聞くよ。
だからそれまでちょっと辛いかもしれないけど潤の中に留めておいてくれないか？」
潤「わかった。
それと、ニノとあすかちゃんと３人で響葉のことを話そうと思うんだ。
あすかちゃんが何か関係してるだろうからね」
翔「雅紀のことも考えてってことか。
うん。おとはには言わないでおくよ。」
潤「ありがとう。じゃあ、明日早いから俺は寝るよ。おやすみ」
翔「ああ。おやすみ」
こんなにも潤に愛されていたんだなって思うと、少し………
いや、かなり嫉妬する。
なんてぜってぇ言いたくない
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作者名：響翔 | 作成日時：2018年4月21日 2時
