決着はついた ページ39
[主人公side]
もう何回、太陽が昇って月が昇ったのかわからない。
数回しか昇っていないのかもしれないし、50回以上昇ったのかもしれない。
長いようで短いこの戦争。
他の部隊では、もう何人も死んだらしい。
死んだら輪廻の輪に戻るらしいが、それは嘘か真かなんて今は興味もない。
仮に輪廻の輪に戻るのだとしたら、絶対に死ぬわけにはいかない。
(人1)「やっと、ここまで来た…」
やっと、敵の大将が見えた。
陣幕の中で椅子に座ってふんぞり反っているのが見える。
あとはあいつの首をとばすか、魂を消滅させれば、この戦争は終わる。
なのに、どうして身体が動かないの…？
敵1「敵方が大分こちらに侵食してきました。
ここは危ないのでもっと奥へ避難された方がいいかと思います」
敵大将「うむ。
そうするとしようか」
椅子から立ち上がって、奥へと移動しようとしている。
今仕留めなければ、この戦争は止まらない。
いい加減本丸が心配だ。
そろそろ清光が病みはじめるかもしれないし、長谷部がまんばちゃんとキノコを栽培しはじめるかもしれない。
わかっているのに……
木舌「(人1)どうしたの？」
(人1)「木舌…
わからない。
仕留めなきゃってわかっているのに、身体が動かないの。
心の何処かで、他に解決策はないのかって考えているの！」
木舌「(人1)…」
確かに反乱を起こしたのはいけないことだ。
でも、だからと言って殺していいものなの…？
違う。
違くないけど、そんなの違う。
もっと何か、別の解決策は…
木舌「(人1)、落ち着いて。
この戦争を止めるには、もうこうするしかないんだ。
新しい閻魔様の為に。
獄都の平和の為に」
(人1)「っ………！」
木舌の言ってることは正しい。
獄都は大好き。
初めて私の居場所が出来た所だから。
でも、だからこそ、解決策は……
木舌「(人1)！！」
(人1)「(ﾋﾞｸｯ)」
木舌「(人1)、気持ちはわかる。
だけど、だからっていつまでもウジウジしてられないんだよ！
それとも、このまま見逃して獄都が崩壊するのを待つ？」
(人1)「…わかった」
このまま、獄都が崩壊するよりはマシだ。
覚悟を決めよう。
(人1)「木舌、援護頼んだ」
木舌「任せて」
木舌が陣幕に入っていく。
そして、私もそれに続く。
木舌が目の前の敵を倒し、私がトドメをさす。
敵さんの大将が目を剥いてのけぞっている。
距離を高速で詰めて一息に。
武器である鎌を、横に振るった。
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幸別愛友 - いまづきさん» ありがとうございます！正直、面白いかな…？って不安だったんですが…見てくれる皆様に感謝感激です！応援ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2019年6月18日 21時) (
レス) id: 978af02bfc (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 早く続きが読みたいですね！ 応援してます！ (2019年6月18日 18時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幸別愛友 | 作成日時：2019年4月22日 1時
