笑って恐いって… ページ34
[和泉守side]
奥から次々とやって来る塑行軍を斬っていく。一応今回の隊長は俺なんだが、気づいたらあの女が先頭で叩っ斬っている。
和泉守『おい!そんな前に出んな!殺られるぞ!』
するとあいつは塑行軍を変な刀で首を吹っ飛ばしながら俺を振り向いた。
器用だなおい←
(人1)『おや、私の心配ですかー?優しいねー』
和泉守『バッ、ちっげーよ!俺のカッコイイとこ取るなっつってんだよ!』
くそ、調子狂うなぁ!何でこんな人間ごときにゴタゴタしなきゃなんねーんだ!
(人1)『和泉守?後で回し蹴り喰らわせっからな?』
何で考えてたことがわかった!?
驚いてると突然破裂音が聞こえた。そして、あの女の苦しむ声が聞こえた。
(人1)『グッ!』
加州『審神者!』
あいつの左胸から、緑の軍服を赤く染めていた。
和泉守『言わんこっちゃねぇ!心臓撃ち抜かれてんじゃねぇか!』
(人1)『いや…ギリ急所を外した…ハァ ハァ…数秒したら治る…ゼェ ハァ…』
空を見上げて深呼吸を何回かしたあと、緑を赤く染めていた赤が止まった。
(人1)『ハァ…さーて、礼はきっちりと返さなきゃ…ね?』
笑っていたのに、むしろ恐ろしかった。あの塑行軍が、思わず立ち止まっていた。
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作者名:幸別愛友 | 作成日時:2019年4月13日 18時