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レモンちゃんと長女5 ページ5

「…ん」



目が覚めると、私は保健室にいた。
どうやらレモンちゃんの料理を一口食べただけで気絶してしまったようだ。
恐ろしい、味覚を消す魔法早く作らなくちゃ…。



「あっ!Aちゃん!」



「…レモンちゃん」



むくりと起き上がった途端、保健室にレモンちゃんがやってきた。マッシュ達も一緒のようだ。



「ごめんなさいAちゃん…私の料理を食べたばっかりに…」



かなり申し訳無さそうに俯きながら、レモンちゃんは私に謝った。うーん、でもレモンちゃんは一生懸命やった結果だし、悪気もないだろうしな…。



「大丈夫だよ、気にしないで
レモンちゃんの愛は伝わったから!」



「…!!Aちゃん…!」



私の発言にときめいたのか、レモンちゃんは顔を紅潮させ体をくねくねし始めた。うむ、いつも通りのレモンちゃんである。



「まあとにかく無事で良かったぜ…」

「Aちゃん、あんまり無理しないでね」

「シュークリーム作ったから、あとで食べよ」

「お前…こんなときでもシュークリームか…」



「みんなありがとう、もう大丈夫だよ」



心配してくれたマッシュ達にお礼を言うと、そのまま4人はまた明日と言って帰っていった。
そういえば外が暗い、かなりの時間眠っていたようだ。仕事どうしよ。



「Aちゃん」



「?、なに?レモンちゃん」



突然改まったような顔をして、レモンちゃんは私に体を向けていた。もじもじとしてから、決心したように顔をあげる。



「…今日は私にAちゃんのお世話をさせてください!」



「ええ…!?」



思っていた内容と違って、私は驚きを隠せなかった。



「まずは一緒にお風呂に入りましょう!
体も髪も私が洗ってあげます!私に身を委ねて…そのまま私と…



キャー!!ケダモノー!!」



「………」



いつも通りのレモンちゃんで良かったと、私は安心するのだった。

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作者名:そらいろ | 作成日時:2024年3月13日 19時

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