【MASHLE】無邪気な深淵の６番目長女３ (ページ1)

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レモンちゃんと長女ページ1

アドラ寮2年生時

「Aちゃん！おはようございます！」

「ん…おはよう〜…」

いつものように優しく体を揺らされ、私はゆっくり起き上がった。朝に弱い私は前世の頃から三度寝するぐらいだったのだが、ある時を境にレモンちゃんがこのように起こしてくれるようになった。

それは、私が神覚者になって寝る時間が減り、朝ギリギリまで寝ていることが増えてからである。

学業と神覚者としての業務を両立する為には、効率を重視することに加え、寝る時間を削らないといけない。さらに休日はやりたいこととかお願いされていることが多いので、お昼寝する時間があまりないのである。

よって常に私は眠気に苛まれるようになった。
神覚者になって一ヶ月と経たない頃、そのせいで魔力感知をミスって目的でない人の元に飛んでしまったりもした。まあそのおかげで出会いが増えたりはしたのだが…。

「さっ、Aちゃん！制服用意しておきましたよ！キャー！夫婦みたいでいいですねぇ〜！」

「ん…ありがとう」

この発言はいつも通りなので気にしないでおく。

「はあぁ…！眠そうなAちゃんとっても可愛いですぅ！早く籍を入れなくては…でも籍を入れたらマッシュくんもAちゃんのこの顔を見る羽目に…！？」

これもいつも通り。ん？

「せ、籍は入れないで…」

「ええ！？どうして…はっ、
結婚する前のこの初々しさをもっと堪能したいと！？キャー！Aちゃんのケダモノぉ！！」

着替えながら会話を聞くのも大変である。