俺の家庭教師が生意気な件について【ar×in】

問２０ ページ20

チャイムが鳴ると皆が俺の答案用紙を見てきた




モ「ほんとうだー」

モ「カンニングじゃねーのかー？」

有「ちげーよ、俺ちゃんと勉強したんだし！」


伊野尾が席を立ち教室を出ようとしていたので

俺は皆に断りを入れ伊野尾の所に駆け寄った


有「伊野尾！！」



俺は伊野尾の前に立ち８３点の答案用紙を見せつける




伊「・・・。」



伊野尾は俺の答案用紙を持ち、用紙を眺めた



伊「・・・はぁ」


伊野尾はため息をつくと俺にテストを返した

有「伊野尾？」
伊「おめでとぉ、よく頑張ったよ」

パァアと俺は笑顔になり大げさに喜んだ


有「うん！！伊野尾のおかげだよ！！
ありがとう！」

伊「・・・ちっ」

有「ちょっ！なんで舌打ち！？」

伊「煩い、黙れバカ」

有「うるせー！ナルシスト！」

伊「バカに言われたくないし」

有「俺は今回バカじゃなありませーん！！」





伊野尾のとの口ゲンカが俺の部屋でしかしたことなくて






教室でやったことがすごく新鮮で






何より









あいつが無視をしないでくれたことがすごく嬉しかった









今日の帰り道
伊野尾と一緒に帰っていた

有「伊野尾！映画だからな！」

伊「あーはいはい」

有「ふふっ」

伊「・・・。」

伊「それより、お前８３点だからって浮かれるなよ
１００点取らなきゃ俺は満足しないからな」

有「え！？」

伊「帰ったらテストの復習だぞ、早く帰るぞ」

有「えーー！！」

伊「返事」

有「はーい・・・」


ムスーと頬を膨らまして俺は拗ねた



伊野尾の顔を見ると少し笑っているような気がして



なんだから俺も笑ってきて



伊野尾とまた隣で歩いて帰った

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