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私たちの注文したものと一緒に、ゆうくんの
小さなご飯茶碗と、回鍋肉が運ばれてきた。
小山さん、ごめんね、って両手を合わせてる。シゲがハイハイって慣れた調子なのは、私の知らない間にさんざん通ってたからだな！
シゲがゆうくんに、お父さんみたいに言う。
自分のお膝をぺんぺん示しながら。
「はいここ座んなさい、いただきますってする」
「シゲ！ねえ！」
「なに」
「これ、やだ、ピーマンよけて」
「よけないね〜」
「じゃあいらない……おれもシゲとおんなじラーメンがいい……」
「自分の分ちゃんと食ったら、シゲのラーメンちょっとだけ分けてやるから」
「えー」
ふくれっ面するゆうくんが可愛い。
ちょっと助け舟。
「ゆうくん、先生手伝おうか？あーん、しよっか！」
「うん！」
「あーん」
「えへへ」
甘えんぼのゆうくんがニコニコ。
あーん、ってした後、小さなお箸を渡したら、ご機嫌のまま自分で食べ始めた。
「ゆうくん、次ごはん食べたらおかずだよ。給食の時と一緒。ごはん、おかず、おみそしる」
「うん。ごはん、おかず、おみそしる！」
「おみそしるの代わりにあとでシゲのラーメンのスープちょっとだけ飲んでいいよ」
「うん！」
シゲが、一人でもぐもぐしてるゆうくんを膝にのせて、にやにや私を見てる。
つい先生病が出ちゃったな、って少しだけ恥ずかしくなる。
「……ふふ、先生みたいだねぇ」
「……先生だもん」
「A、急にスイッチ入るみたいに先生になるのね？さっきまでポーっとしてたくせに」
「観察しないで！」
「いつも給食の時、ごはん♪おかず♪おみそしる♪って呪文みたいに唱えてんの？」
「そんな言い方してないもん」
「してたしてた」
「あ、ゆうくん、待って、そこにお茶碗置いたらこぼれそう」
「先生じゃん！」
「だから先生なんだってば」
シゲがなんだか楽しそう。
「Aさぁ、幼稚園の時の短冊の時点で、幼稚園の先生になりたいって書いてたよね」
「……よく覚えてるね」
「覚えてる！何言ってんのかなと思ってた！」
「どういう意味！」
「いや自分が幼稚園通ってる子どもなのに何言ってんのかなって」
「そんなこと言ったら全員そうじゃん！」
「なんつーの……全身血まみれのめっちゃ怪我してる人に、目が充血してますけど大丈夫ですか？って聞かれるみたいな」
「お前が言うなと……？」
「あはは！そうそう、よくあるさぁ、お姫様になりたいとか、ヒーロー系とかだったらそうはならないじゃん」
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あやぽにょ - 更新ありがとうございますm(_ _)mいつも幸せなります！！夢で増田さんに会いたいです、。。 (2018年10月29日 21時) (
レス) id: 1cc16aeb13 (このIDを非表示/違反報告)
どみ - 最高に好みのお話です！そして読みやすいです！ありがとうございます！ (2018年8月16日 22時) (レス) id: a1e09fad41 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - 追い付きました。はぁ、キュンキュンします。私も生きていられますでしょうか？こちらこそ、ステキなお話ありがとうございます。続きを楽しみにしています。 (2018年7月11日 17時) (レス) id: d177f1dbfb (このIDを非表示/違反報告)
そらまめ(プロフ) - 毎回読むたびに全力で☆を押したくなる…押して「既に投票済みです」と拒否られてしまうのを繰り返してます笑ほんとうにステキな作品ですね。 (2018年7月9日 8時) (レス) id: 5b21419bc4 (このIDを非表示/違反報告)
あやか - 素敵です(´；Д；`)！！！だきしめられたい...まっすー(´；Д；`) (2018年7月9日 6時) (レス) id: 1cc16aeb13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◯じぇにー◯
| 作成日時：2018年2月18日 21時
