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「お前ん家は」
「聞いてよ！それがさ！ママが最近、私の分のごはん作ってくんなくてさ！」
「……ああ、言ってた、オカンが」
「え！何を！」
「お前のかーちゃんが、最近A夜ごはん家で食わないって。いい歳だし、付き合いもあるだろうから毎日お前の分まで作るのやめたって。こないだの婦人会で会ったって言ってたけど」
「……確かにいい歳……」
毎晩いないわけじゃないけど、そういえばそうだな。増田さんとごはん食べることが増えてる。増田さんってごはん食べてるとき本当に可愛くて！
もぐもぐする増田さん思い出してニヤニヤしてたら、シゲがぼそっとつぶやいた。
「……彼氏？」
「わ！」
彼氏！！！！
彼氏なのかな！そうなのかな！
別に付き合おうとかは言われてない気はするけど！
つきあってる人とやるようなことはほぼやってたりするんだけどどうなんだろう。
つきあってる人とやるようなこと、って自分で思いついたくせにぽっとなる。
増田さんの、汗ばんだ首から肩にかけての肌を思い出したりして。
やだ私ってば。
ついシゲが隣にいることを忘れる。
「……A」
「……はい？」
「なんなの、その絵に描いたような上の空」
「……えへ」
「ニヤニヤしてんじゃないよお前」
「えへへ」
「……」
シゲは呆れたみたいにため息をついて、ひとりごとみたいに「小山んとこ行こっかな」って言った。
「うん、行く行く！」
「誘ってませんけど」
「餃子にします」
「注文とってませんけど」
「一人じゃ寂しいでしょシゲ」
「だから誘ってませんけど！」
シゲのあとをついていって、小山さんのお店に行く。引き戸を開けたらいいにおい。
奥の座敷にゆうくんがいた。
ゲームを手にして、ごろごろしてる。
小山さんに軽く挨拶して、座敷に座ったらゆうくんが顔をあげて、にっこりした。
シゲのおひざに自然と座るゆうくん。
ゆうくんを自然と受け入れるシゲ。
小山さんがにっこりして私たちのテーブルにきて、シゲにひそひそ話する。
「シゲごめん、祐也にごはん食べさせてくんない？」
「晩メシ？まだなの？」
「そうなの、夕方変なタイミングで寝ちゃってさっき起きて。俺も母ちゃんも手が離せなくて」
「はいはい」
「ごめん！ありがと！A先生も、朝から晩までお世話になっちゃってホントごめんなさい！」
いえいえ、と頭を下げた。他のお客さんにあんまり気づかれないように。
お座敷以外は満席で、小山さんはバタバタ忙しそう。
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あやぽにょ - 更新ありがとうございますm(_ _)mいつも幸せなります！！夢で増田さんに会いたいです、。。 (2018年10月29日 21時) (
レス) id: 1cc16aeb13 (このIDを非表示/違反報告)
どみ - 最高に好みのお話です！そして読みやすいです！ありがとうございます！ (2018年8月16日 22時) (レス) id: a1e09fad41 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - 追い付きました。はぁ、キュンキュンします。私も生きていられますでしょうか？こちらこそ、ステキなお話ありがとうございます。続きを楽しみにしています。 (2018年7月11日 17時) (レス) id: d177f1dbfb (このIDを非表示/違反報告)
そらまめ(プロフ) - 毎回読むたびに全力で☆を押したくなる…押して「既に投票済みです」と拒否られてしまうのを繰り返してます笑ほんとうにステキな作品ですね。 (2018年7月9日 8時) (レス) id: 5b21419bc4 (このIDを非表示/違反報告)
あやか - 素敵です(´；Д；`)！！！だきしめられたい...まっすー(´；Д；`) (2018年7月9日 6時) (レス) id: 1cc16aeb13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◯じぇにー◯
| 作成日時：2018年2月18日 21時
